高度難聴 コウドナンチョウ

初診に適した診療科目

高度難聴はどんな病気?

耳元の近くでないと音が聞こえない状態のことを高度難聴といいます。音がほとんど聞こえない状態なので日常生活に支障が出ます。声が聞こえないので、人との会話がスムーズに行なえなくなります。耳鼻咽喉科に通って聴力を取り戻す手術を受ける事で、難聴の症状を緩和させる事が出来ます。補聴器を使用すれば、手術をすることなく聴力を取り戻す事が出来ます。

主な症状

高度難聴の症状について説明します。非常に大きな声、または補聴器を使用してのみコミュニケーションがとれる。補聴器で会話が聞き取れても、自己の聴覚のみでは理解できない事が多い。70db以上でないと聞き取れない。補聴器を使わなければ耳から30センチの距離で大声で話し掛けられても聞こえない。環境音の中のいくつかが聞き取れるのみである。

主な原因

高度難聴とは両耳で90デシベル以上になっている難聴のことであります。この原因としては、いろいろあり先天性のものやウイルス感染症によるものなどさまざまなものがあり特定しきれていないのが実情なのです。特に新生児や乳幼児のころはウイルスのよる感染を内耳部分が受けやすく治療が適切に行なわれないと高度の難聴になってしまうことがあるのです。

主な検査と診断

高度難聴の検査方法には様々なものがあります。例えば、純音聴力検査、SISI検査、語音聴力検査、聴性脳幹反応検査(ABR)などがあります。ABRは機能性難聴の発見に適しています。さらに、ティンパノグラム、耳菅機能検査、プロモントリーテスト(岬角電気刺激検査)などがあり、患者の聴力の日常会話への支障度合いなどを踏まえた上で行います。

主な治療方法

難聴の場合、補聴器をつけます。かつては、補聴器をつけても、聞きづらい高度難聴は、対処が難しかったのですが、今は、医学が進み、治療法も進んできました。人工内耳という方法が出現し、また、補聴器も改良が進みました。その結果、静かなところなら、マンツーマンで会話もできる人も増えてきました。しかし、人工内耳の性能にも限界はあり、現状では、全ての難聴の人が聞こえるという訳ではありません。