原発性骨粗鬆症 ゲンパツセイコツソショウショウ

初診に適した診療科目

原発性骨粗鬆症はどんな病気?

原発性骨粗鬆症とは、何か特別の疾患によってひきおこされる骨粗鬆症以外の、原因不明の骨粗鬆症を指します。骨粗鬆症の中では、この原発性のものが一番多いと考えられています。骨粗鬆症は圧倒的に男性よりも女性に多いと言われていますが、必然的にこの原発性の骨粗鬆症も女性に多くみられることになります。予防や治療の方法が確立されつつあります。

主な症状

原発性骨粗鬆症の症状は、骨粗鬆症そのものの状況ではないのですが、骨がもろいため骨折しやすくなることにより、骨折をしたことでさまざまな弊害を起こしてしまいます。背骨が曲がったり、身長が縮んだり、慢性的な腰痛を発症することもあります。歩けなくなるとそのまま寝たきりになる高齢者も出てきます。骨の代謝がアンバランスになっています。

主な原因

原発性骨粗鬆症の原因は、男性の高齢者や女性の閉経後に、骨の内部で常に起きている古い骨の破壊(骨吸収)と新しい骨の生成(骨形成)というリフォームのバランスが崩れることにあります。閉経を経験する40歳以上の女性に多いのが特徴です。発症には年齢による因子も強いのですが、食生活習慣や遺伝的因子(両親、兄弟姉妹に腰の曲がった人がいるとか、少しのことで骨折した人がいる)も深く関係しています。

主な検査と診断

原発性骨粗鬆症の検査方法としては、骨塩量(骨密度や骨内に含まれているカルシウム等のミネラル)の測定やX線検査で、椎体骨折や骨の萎縮を調べます。その他、レントゲンに写った影の濃さを分析して、骨量を測定するMD法、骨を三次元撮影をして、立体的に骨塩量を測るpQCT法、骨が行っている骨代謝の回転スピード測定する、骨代謝マーカーを行います。

主な治療方法

原発性骨粗鬆症の治療法としては、薬物療法が一般的です。食事によるカルシウムの吸収を促す、活性型ビタミンD3製剤、骨折の予防効果があるとされているビタミンK2製剤、骨密度を増やし、骨の形成を助けてくれるビスフォスフォネート製剤、とても強い鎮痛効果を持っているカルシトニン注射薬などを主に使用し、治療をしていくことになります。