気管支嚢胞 キカンシノウホウ

初診に適した診療科目

気管支嚢胞はどんな病気?

気管支嚢胞に罹ると、嚢胞の中に液体が溜まって胸痛や吐血などの症状が出ます。症状が重症になると吐血を一日中繰り返すようになるので、病院に通院して嚢胞の切除手術を受ける必要があります。嚢胞の切除手術を受けることで、嚢胞に溜まった液を完全に抜き取る事が出来るので、吐血や呼吸困難を効果的に治すことが出来ます。手術後に感染症を予防するための抗生物質を服用する必要があります。

主な症状

気管支嚢胞は、先天性の病気でありますが、目立つ症状がないままX線検査で発覚することも少なくはない病気です。気管支に覆われた嚢胞に何かしらの菌が感染することで初めて異常が見られます。多くの場合は食べ物が呑み込みづらくなる、血痰、咳が出るようになる、呼吸をするとゼーゼーと音がするという状態がみられます。重度の場合は無気肺を起こすこともあります。

主な原因

気管支嚢胞は、胎生期に気道と食道に分離する際にその一部が遊離し、発育して生じることが原因とされる先天性嚢胞の一つです。感染を起こさない限りは無症状のため、X線検査により偶然発見されます。主な症状としては、感染を起こした場合、肺膿瘍と似た発熱や膿性たん、血たんなどが挙げられます。治療としては、感染が落ち着いたときに、手術によって嚢胞を摘出します。

主な検査と診断

気管支嚢胞の検査方法としては、胸部のレントゲンを用いての検査や、胸部のCT画像の解析の検査があります。これらの検査で腫瘍の有無を確認します。この疾患は典型的に発生する確率の高い部位があり、その発生する部位から腫瘍の種類を容易に判断することが可能になります。しかしながら、このような検査では良性か悪性かの区別は困難で、更なる詳細を確認する為には、異なる方法での検査も必要になります。

主な治療方法

気管支嚢胞の治療法として多く挙げられているのが、生じている嚢胞自体を切除する方法です。嚢胞を切除することで症状が大幅に改善する可能性が高くなります。感染を起こしている場合には炎症が生じていることが多く、その場合は炎症が完全に消失してから切除の治療を行うケースがほとんどです。喫煙者はその後に禁煙をすることも治療の方法に含まれています。