過呼吸発作 カコキュウホッサ

初診に適した診療科目

過呼吸発作はどんな病気?

過呼吸発作とは、息が(無意識に)あらくなり、両手の指先や口の周りがしびれたような感覚に陥る病気で、女性に多く発症します。脳内にある呼吸中枢が何らかによって刺激され、呼吸を多くしすぎて血中の二酸化炭素が不足し、さらに呼吸が苦しくなることが原因とされています。血中の酸素濃度は高くなるのですが、本人は空気を吸い込めない感覚を覚えます。

主な症状

過呼吸発作が起こると、それに伴う特異的な症状が観察されます。代表的なものとしては呼吸困難や手足の震え、痙攣や指針などがあげられます。また、この過呼吸が長く継続する場合においては、上記の減少に加えてさらにチアノーゼなどが観察される場合があります。そのような場合には、比較的重篤である場合があるため、注意が必要であると考えられます。

主な原因

過呼吸発作の主な原因は、不安や心配、ストレス、パニックなどがきっかけで、息を吸いすぎて血液が過度のアルカリ性になることによるものです。一般的に若い女性が発症しやすいといわれています。発作を起こしやすい人は、予定が変わるとストレスになるような几帳面な人、不安に陥りやすい神経質な人や、心配性の人、多感な時期である思春期の人などです。

主な検査と診断

過呼吸発作は、突然もしくは徐々に呼吸するのが苦しくなり、息が荒く、次第に不安感も募り、指や口の回りがしびれた感覚になります。胸の苦しさと共に死の恐怖も伴います。発作は数10分からしばらく経つと少しずつ軽減していきます。検査方法は発作が起きている時に、動脈血の酸素濃度と二酸化炭素濃度を調べてもらうとすぐにわかります。少量の採血ですぐに診断されます。

主な治療方法

過呼吸発作の治療法は、血液中の酸素濃度が異常に上がるために様々な症状を引き起こしますので、体内中の酸素濃度を引き下げて、二酸化炭素濃度を引き上げることが必要です。ですから、呼吸で酸素を吸い込まないようにして、資産化炭素を多く吸い込むことによって、自然に症状が緩和されていきます。紙袋などで口を覆い自分の吐き出した二酸化炭素を吸い込むと、自然に状態は安定します。