滅裂思考

滅裂思考はどんな病気?

滅裂思考とは、文字通り他人からすれば支離滅裂であると受け取れる内容を考えてしまう症状です。精神疾患の一つの症状であると考えられます。健常者にみられるような空想や夢想とは異なって、患者本人はその思考が異常であるということを理解できないという特徴があります。精神疾患の一つですので、精神科などにおいて治療を受けることになります。

主な症状

滅裂思考によって見受けられる症状としては、考え方につながりがなく、関連性のない単語を羅列して言葉として発するというものが挙げられます。論理的な話の展開をすることが難しい状態となり、単語のみを羅列する状態となります。また、このような論理性に欠ける話となるため、聞き手にとっては理解することが難しく、意思疎通が難しくなります。

主な原因

滅裂思考とは精神疾患のうちの一つである思考障害のうちの代表的一症状です。なかなか思考がまとまらず、他人に伝えてもなかなか理解されない異常な状態を示します。これらの症状については統合失調症が主な原因とされています。精神発達の障害がメインとなり、それに起因するストレス対処の脆弱性が思考の混乱に拍車をかけていると見られています。

主な検査と診断

滅裂思考の検査方法とは、まず精神による異常であるのか、または脳による異常によるものなのか、を詳しく知る必要があります。まずCTやMRI検査で脳の状態を詳しく調べます。そこに何の異常も認められない場合には、精神的なものが原因で引き起こされている精神障害だと言う事が分かります。思考による異常は脳による検査が一番有効であり、直ぐに異常が解明されます。

主な治療方法

滅裂思考の治療法としては、まず統合失調症の治療の一環として、薬物療法を用いて行っていきます。主に抗精神薬という薬物を服用し、統合失調症特有の症状を少しずつ緩和させていきます。少しずつ治療が進んだ後には、精神療法も薬物療法とともに始まり、患者の身の回りに対するケアやカウンセリングにも力を入れて治療をしていくことになります。

滅裂思考の初診に適した診療科目