白ろう病

初診に適した診療科目

白ろう病はどんな病気?

白ろう病とは、手足の血管が収縮する事で起こる血管性運動神経障害で、ハンマー、ドリル、チェーンソーなどの強い振動を伴う工具を用いる人に発症するいわば職業病です。症状は主に手の血管の痙攣性収縮が起り、慢性的な痺れや握力の低下や疼痛を生じます。病状が進行していくと手だけでなく手首、肘、肩の関節にも症状を発するため、早期治療を受けるのが望ましいです。

主な症状

白ろう病の症状としては、血管運動神経の働きが振動によって狂うため血液障害が起こり、手指や腕の痺れ、皮膚がろうそくの様に白くなり、こわばりや冷感などの「レイノー現象」が起こります。手指の感覚が鈍くなる、逆に過敏になったりすることもあります。関節の変形や骨が硬化を起こす場合があり、寒さが加わると、頭重、睡眠障害、精神的ないらいらなどを訴える人もいます。

主な原因

白ろう病の原因は、主にさく岩機やチェーンソー、電気鋸を職業上長い時間使用している場合発症する確率が高くなります。振動が長時間体外または体内に与えられることによって起こるのが一般的です。また、使用環境や生活習慣にも深く関連する場合があり騒音を伴う環境だったり、喫煙が常習化している場合、加齢による神経部の鈍化によっても引き起こされる場合があります。

主な検査と診断

白ろう病の検査方法は、自覚症状や機能検査によって実施します。この病気特有の症状が手指に病状として出てくることで、判断材料の一つと出来ます。また、手や指の機能検査のため、皮膚温測定や爪圧迫テスト、振動覚閾値や握力の測定などを行います。また、的確な検査の手段として、局所冷却による指動脈血圧の変化の測定が有望視されています。

主な治療方法

白ろう病とは、手足の血管が収縮することで起こる血管性の運動神経障害のことです。仕事でチェーンソーやドリルを使う職業の人に起こりやすい症状です。日本においては明確な治療法は確立されていません。しかし症状を和らげることができます。症状がでる部分のマッサージや温熱療法をすることで楽になります。もちろん治療中は振動のあるものに触ってはいけません。