精嚢液

初診に適した診療科目

精嚢液はどんな病気?

精嚢液とは、男性の精液の成分の内で約七割を占めている液体の事です。色は透明や黄色みのある色をしています。この液体には、果糖やいろいろな種類の凝固因子、タンパク質などを含んでいて中でも果糖には、精子が動く時の運動エネルギーとなる原料が含まれています。精液の成分上もっとも大切な液体で人体の繁殖機能として非常に重要な成分となっています。

主な症状

精嚢液とは、前立腺の後部に一対ある5cmほどの大きさの「精嚢」と呼ばれる器官に蓄えられた果糖などを含むアルカリ性の淡黄色の粘着性のある液体ですので、この液体が赤くなるということは、精嚢が循環器系障害などによって炎症を起こして出血したことによって赤くなります。これは血精液症という病気の症状の一つです。射精時にいきみすぎて、精嚢の微小血管から出血で赤くなることもあります。

主な原因

精嚢液とは、淡黄色で粘り気のある体液のことです。この液体が作られる原因として、精嚢のはたらきがあげられます。精嚢とは、男性の内生殖器です。この器官から液体が分泌されます。この液体が精液の50~80%を占めています。また、精子の動きを抑制する働きがあります。また、液中にはフィブリノゲンが存在しており、放出した精液がゲル化します。

主な検査と診断

精嚢液の検査方法は、まず、精巣に溜まった精子を射精管まで運ぶ精管の精索に、局部麻酔をかけます。そして、陰嚢の皮膚を約1cmほど切り開き、中から精管を出します。その後、やわらかいチューブをそこへ挿入し、内部のレントゲン撮影をします。こうすることで、精管や射精管、精嚢、精巣の状態を把握することができます。この検査後は、痛みが残ることもあります。

主な治療方法

精嚢液の治療法というのは、特にありません。精子の大半を占める液体であり、射精時に問題がある場合に対応した方が良いケースがあります。ただし液そのものを治療するということはなく、精液に必要な成分を補給すれば、対応できる場合はあります。漢方薬、サプリメント、精力剤で対応できる場合もありますし、亜鉛やマムシ、オットセイなどの成分を積極的に摂るといった方法もあります。