新生児溶血性疾患

初診に適した診療科目

新生児溶血性疾患はどんな病気?

新生児溶血性疾患とは、どのような病気でしょう。これは、赤血球が何らかの原因によって溶血し、赤血球の寿命が本来の寿命よりも短くなり、貧血や横断があらわれるという病気です。先天性と後天性があります。先天性には、おもに、遺伝性赤血球症があり、後天性には、おもに、自己免疫性溶血性貧血というものがあります。先天性溶血性貧血はよくみられます。

主な症状

新生児溶血性疾患の症状は、胎児期から溶血反応が起こり、赤血球が破壊するため溶血性貧血、胎児水腫を起こすことが挙げられます。溶血性疾患は非常に重症化しやすいため、胎児が重篤な貧血に陥って死亡する危険性もあります。出生後も赤血球の破壊は続き、皮膚や白目が黄色っぽくなる新生児病的黄疸を発症することもあります。また、赤血球中のビリルビンが放出されている状態なため、聴力に異常をきたす場合もあります。

主な原因

新生児溶血性疾患の原因となるものは、さまざまありますが、子供の赤血球が急激に破壊されて、黄疸や、貧血を生じてしまう病気で、母子間の血液不適合があるかないかで、確率が高くなり、ABO不適合によるものが67%で、最も高く、次いでRh不適合が24%を占めていて、両方で全体の91%を占めています。妊娠中の血液検査で、血液不適合がないか、検査が重要です。

主な検査と診断

新生児溶血性疾患では、新生児の容体、症状からの診断も重要です。中程度の貧血では活動性が低下し、乳を飲まなくなるります。また、陣痛や分娩の間に大量に血液を失った新生児はショック状態で青ざめて見えます。詳細な検査方法としては、血液検査や尿検査で溶血の亢進と、代償性の赤血球系造血亢進の2つについて着目します。溶血があれば血清中の間接型ビリルビンが上昇し、尿中ウロビリノーゲンが高い値を示します。

主な治療方法

新生児溶血性疾患の治療法は、Rh(D)免疫の予防、胎児期、新生児期の三段階に分けられます。例えば、Rh(D)免疫の予防として、胎児の父がRh(D)陰性である場合以外は全ての非免疫妊婦に妊娠28週に亢D免疫グロブリンを投与するべきとされています。また、胎児期はヘモグロビン濃度を上げる治療をしたり、新生児期には遊離ビリルビンを減少させる治療をします。