眼瞼下垂 ガンケンカスイ

初診に適した診療科目

眼瞼下垂はどんな病気?

眼瞼下垂というのは、文字通りまぶたがが垂れさがってくる疾患です。まぶたと言っても、上のほうのまぶたです。これが垂れさがってくることによって、いわゆる黒目の部分の多くが隠れてしまい、視界が狭くなってしまうという機能的な問題が生じることもありますが、一方でけだるそうに見えるなどという、重要な外見上の問題も発生してしまいます。

主な症状

眼瞼下垂の症状は、まぶたを開く際に使う筋肉が衰えたために、まぶたが開きづらくなり、半開きの状態になること、垂れ下がったままの状態になることが主なものです。片目に表れることが多く、眠そうな表情になるといった目に見える変化なので比較的わかりやすいといえます。またこれに伴って、肩こりや頭痛、イライラ、さらには不眠なども発症することがあります。

主な原因

眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる筋肉の発育不良のほか、けが、動眼神経まひ、重症筋無力症などが原因で起こります。上のまぶたが垂れ下がって、目が開けにくいので、斜視や弱視になることもあります。瞳孔が外から見えないような重度の場合は、まぶたを持ち上げる筋肉の手術を行いますが、その時期は、発育やバランスなどを考慮して決まります。また、屈折異常をともなう場合には眼鏡による矯正が必要になることもあります。

主な検査と診断

眼瞼下垂の検査方法としては、正面を向いた状態で上眼瞼が瞳孔の位置ににさしかかっている状態が、この症状となります。この症状を診断するためには、上眼瞼挙筋の機能の測定が必要になり、眼瞼を動かす筋肉の移動を測定する事になります。この検査の方法では、上眼瞼挙筋の移動が十五ミリ程度で、この症状であると診断されます。この検査で上眼瞼挙筋の機能の低下を調べる事で、問題があるということが分ります。

主な治療方法

眼瞼下垂はの治療法は、最も数が多い先天性のものでは手術がほとんどで、上眼瞼上の皮膚を又は結膜円蓋部を切開し、上眼瞼挙筋から続いている眼瞼挙筋腱膜を眼瞼瞼板に縫合、ミュラー筋を短縮することにより治療できます。重症の場合は、視力の発達が阻害されることも良くあり、早めの手術が必要な場合もあります。その他が原因の場合は、症状の程度により手術するかどうか決定されます。