筋層内筋腫 キンソウナイキンシュ

筋層内筋腫はどんな病気?

筋層内筋腫に罹ると子宮の内側に腫瘍が発生します。初期症状では子宮内に軽い違和感がある程度なので、発見が遅れるケースが多いです。悪化すると子宮に痛みを感じたり、生理不順などの症状が出ます。発熱を起こして倦怠感を感じる症状や、嘔吐や吐き気を感じる症状が出てきます。産婦人科に通って、子宮内の腫瘍を切除してもらえば完治する事が出来ます。

主な症状

筋層内筋腫は子宮の筋層内にできる筋腫で、筋腫が小さいうちは自覚症状はほとんどなく、筋腫が発育して大きくなってくると、筋腫の周囲の筋層が厚くなり、子宮全体が肥大化してしまいます。この状態になると過多月経や過長月経などの生理不順になったり、不正出血や貧血、腰痛などになったりします。また、筋腫ができる位置によっては、妊娠がしにくくなることもあります。

主な原因

筋層内筋腫の原因については諸説があり、まだ解明されていませんが、日本では近年になってこの病気を患う人が増えてきていることや、この病気を患う人は日本よりも欧米諸国に多いため、食生活の欧米化によるものではないかと言われています。この病気は遺伝することはありませんが、家族の中でこの病気を患っている人がいる場合には、食生活が共通しているため、他の家族もこの病気を発症するケースが多いです。

主な検査と診断

子宮筋腫の一種の筋層内筋腫についてです。子宮壁を構成する層における存在部位によって分類されますが子宮壁の肉の中に起こる筋腫を呼びます。検査方法は、MRI、超音波検査、子宮境により検査、観察されます。特にMRIの検査により、悪性の所見がなく・症状がなく・腫瘤径が8センチ以下であり・筋腫の増大傾向が認められなければ、半年ごとの定期検診でも十分と考えられています。

主な治療方法

開腹手術を受けて腫瘍を取り出すことで、筋層内筋腫を治療することが出来ます。腫瘍を摘出しても腹痛の症状が続くようなら、抗生物質の投与を受けると腹痛と血便を治すことが可能です。腫瘍を摘出した患部に放射線を当てる治療法で、腫瘍の発生と症状の再発を防ぐ事が出来ます。子宮鏡手術という治療なら、患部がある部位を大きく切開することなく治療を終える事が出来ます。