滑膜ひだ障害はどんな病気?

滑膜ひだ障害とは胎生期に作られた滑膜ひだが膝に残り、痛みや違和感を覚えるようになる症状のことです。滑膜タナと呼ばれるものが体質的に分厚かったり大きい場合、運動時に膝の間に挟まったり突っ張ることによって炎症や痛みが起こります。基本は運動を控えて炎症を抑える保存療法になります。保存療法で症状が改善されない場合は手術で滑膜タナを切除します。

滑膜ひだ障害の主な症状は?

滑膜ひだ障害の症状としては、膝の痛みがあります。関節の滑膜がヒダの形になっていますが、これが残ってしまい、運動の際に膝に突っ張る感じで痛みが出ます。これが炎症や痛みを起こす原因になります。この障害は運動時に膝に痛みが出る事に加え、屈伸時に膝に引っかかる感じや、膝関節に違和感があり、膝を押すと痛みが生じることがあります。

滑膜ひだ障害の主な原因は?

滑膜ひだ障害の原因は、滑膜ひだが体内に残ることによって引き起こされます。胎児の頃に、関節部分に当たる関節包が形成されていく過程で、滑膜ひだが一時的に形成されます。やがて消失すべき滑膜ひだが体内に残ってしまうことによって、この障害が起きるようになります。滑膜ひだが膝関節で挟まれることによって肥大化し、やがて病状が表れます。

滑膜ひだ障害の主な検査と診断方法は?

滑膜ひだ障害かどうかを調べる時は整形外科がベストであります。検査方法はMRIを使用して、膝の中に不要なひだが残っていないかをチェックしていきます。MRIを使用した検査に掛かる時間は長くて30分程度です。ひだを確認する事が出来れば、すぐに検査は終了となります。骨密度の測定や血液検査、レントゲン写真を撮影する事もあります。これらの事をあわせて行なう場合、検査には最低でも1時間は掛かってしまいます。

滑膜ひだ障害の主な治療方法は?

激しい運動やスポーツを控えることで、症状の程度が軽い滑膜ひだ障害を治すことが出来ます。ストレッチを行なって、患部の痛みの症状を和らげる治療法も効果があります。患部の痛みが強い場合は、内視鏡手術で悪化している滑膜ひだを切除することで痛みを治すことが出来ます。内視鏡手術を受けると痛みが無くなるだけでなく、スムーズに体を動かせるようになります。

滑膜ひだ障害の初診に適した診療科目