過短月経 カタンゲッケイ

初診に適した診療科目

過短月経はどんな病気?

過短月経とは、通常4〜7日ほど続く生理の期間が2日以内で終わる期間の短い生理のことをいいます。
原因は女性ホルモンの分泌異常であることが多く、初潮を迎えてばかりの人や更年期など、ホルモンバランスが乱れやすい人にとってはよくあることで、心配ないケースがほとんどです。
今までよりも急に生理の期間が短くなり、それが続く場合や、成人になっても過短月経が改善されない場合には一度婦人科で相談することをおすすめします。

主な症状

過短月経になると、生理の期間(通常3~7日ほど)が極端に短くなって、月経の持続期間が2日以下となってしまう症状がでます。
月経期間が短いため、出血量または経血量が少なくなることが多く(月経血の量がだいたい30ml以下)、同時に過少月経を引き起こすことがあります。
また、この状態を放置しておくと不妊症になってしまうこともあります。

主な原因

過短月経の原因としては、器質性によるものと、機能性によるものとがあります。器質性によるものは、子宮の発育不全や子宮内の癒着、子宮内膜が十分に厚くならない増殖不全が考えられます。
機能性によるものは、性ホルモンの分泌不全や黄体機能不全などがあります。無理なダイエットや精神的なストレスでホルモンバランスが崩れて症状を引き起こすケースもあります。

主な検査と診断

過短月経の検査方法は、主に血液検査と超音波検査を行います。血液検査では女性ホルモンの分泌量や、女性ホルモンの分泌を促す性腺刺激ホルモン、排卵を抑制するプロラクチンの分泌量を確認します。
超音波検査では子宮や卵巣に異常がないかチェックします。

主な治療方法

過短月経の治療法は原因によって異なります。女性ホルモンが足りない場合にはホルモン剤を投与し、排卵が起きていない場合には排卵誘発剤を使用することもあります。
また、子宮や卵巣に腫瘍などの気質的な病気がある場合には、それに応じた治療がおこなわれます。