居眠り病

初診に適した診療科目

居眠り病はどんな病気?

居眠り病とは医学用語ではナルコレプシーと呼ばれ、日中に場所や状況にかかわらず、強い眠気に襲われ眠ってしまう脳疾患です。15歳前後から発症することが多くみられます。本人が病気であることに気づきにくく、周囲からは怠け者という目で見られ社会的信用失ってしまいます。さらに、刃物を使っている最中や、自動車の運転中などに眠ってしまう危険性があることに注意しましょう。

主な症状

居眠り病の症状とは、端的に言うと、昼夜関係なく場所を問わず眠くなってしまうというものです。例えば大切なテスト中であっても、会議中であっても、はたまたやっと告白してOKがもらえた恋人とのデートの最中であってもお構いなしに睡魔が襲ってきてしまいます。そしてまた厄介なのは、一旦寝て起きてもまた眠たくなってしまうのです。寝た気でいてずっと眠たいのが特徴です。

主な原因

居眠り病の原因として、遺伝子やストレス、それに特定のたんぱく質の不足などが考えられています。いわゆる赤血球の血液型にはABO型がありますが、白血球にも血液型がありこの病気の患者さんは白血球に特定の遺伝子を持つことがわかっています。またストレスが加わると発症しやすくなったり、この病気の患者さんでは脳や脊髄の中の特定のたんぱく質濃度が低いこともわかっています。

主な検査と診断

居眠り病は、専門の病院で検査をすることができます。検査方法は、大きく二つあります。ひとつは、睡眠ポリグラフ検査です。専門の機器のセンサーを身につけて、一晩眠り、睡眠の状態を調べる方法です。眠っている間の脳波、筋電図、呼吸状態などを調べます。もう一つは、睡眠潜時反復検査です。2時間ごとに眠りやすさ、つまり寝つきがどのくらい良いか、を調べます。

主な治療方法

規則正しい時間に睡眠をとるようにすれば、居眠り病を克服することが出来ます。規則正しい睡眠をしても眠くなる時は、10分ほど昼寝をすることで眠気を完全に取り除く事が出来ます。短い時間の睡眠なので、昼休みや休憩時間を利用して眠気を解消することが可能です。症状が重い時は中枢神経刺激薬を使った治療法を受ける事で、眠気とめまいを治すことが出来ます。