腎芽腫 ジンガシュ

初診に適した診療科目

腎芽腫はどんな病気?

腎芽腫という病気は、ウィルムス腫瘍とも呼ばれる小児に多発する腹部悪性腫瘍の一つです。この病気が発生する確率が高いのが2~5才で、3・4才にピークを迎えるとされています。この病気の原因としては、この病気が兄弟・双胎に多いことから遺伝的要因が指摘されています。また、現在ではがん抑制遺伝子であるWT1遺伝子・WT2遺伝子が責任遺伝子とされています。

主な症状

腎芽腫は、ある程度の大きさにまでしこりが成長するまで症状というものは現れません。ほとんどの場合、入浴時などに家族が偶然しこりに触れることで発見されます。一般的にはしこりそのものに痛みを感じることはありませんが、腹痛や吐き気などを訴えることがあります。また、食欲の低下や体重の減少、顔面蒼白、高血圧などがみられることもあります。

主な原因

腎芽腫は別名ウィルムス腫瘍ともいい、5歳以下の子供の発症が7割以上を占める腎の腫瘍の一種で、小児の3大固形悪性腫瘍のうちの一つです。原因については遺伝的な要素が強いとされています。それは兄弟や双子に対し同様に発生する事からも予見されており、現在ではがん抑制遺伝子であるWT1遺伝子とWT2遺伝子がこの責任遺伝子として同定されています。

主な検査と診断

腎芽腫の検査方法は、胸部と腹部のX線撮影、超音波検査、CT、MRI検査です。これらの検査をおこなうことによって、腫瘍の局在、大きさ、周辺への進展状況、リンパ節への転移の有無などの情報を得ることができます。とくにMRIは腫瘍と血管の関係から、腫瘍の外科的切除が可能かどうかを診断するうえで大変優れた検査法です。また切除した腫瘍の顕微鏡による検査で悪性度の判定を行います。

主な治療方法

腎芽腫の治療法は、外科治療を一般的に行い、症状の程度によって放射能治療や投薬による治療も行われることがあります。投薬については主に抗がん剤を処方することが多く、この治療で多くの場合改善する可能性があります。しかし、症状が進行してしまっている場合は強力な治療を行う場合が多く、中には骨髄移植を行わなければならない場合があります。