思春期遅発症

初診に適した診療科目

思春期遅発症はどんな病気?

思春期遅発症とは、子供の成長に伴う性的な発達・成熟が見られなくなるか遅滞する症状のことを言います。具体的には、男性ならば精巣の未発達や性器の未発達、恥毛が見られないこと、女性ならば無月経や乳房の成長が無いこと、また乳房の成長と生理が始まるまでの期間に開きがあることが挙げられます。月経や精通が無く、かつ身長が低い場合はこの症状が疑われます。

主な症状

思春期遅発症とは体質的遅れに起因することがあり、成長遅滞の家庭歴を持つ青少年に起こりやすい病気です。思春期の成長過程は正常ですが青年期の成長に遅れが見られます。男子において14歳までに精巣の増大がない、15歳までに恥毛が見られない、性器の成長の開始から完了までに5年以上かかっている場合など、女子において14歳までに恥毛が見られない、16歳までに月経が起こらないなどの症状が見られます。

主な原因

思春期遅発症は、第二次性徴の始まる15歳前後の年齢を過ぎても、全ての二次性徴の特徴が見られない状態ですので、その原因は、病的なものでなければ体質的によるものがほとんどですが、場合によっては、染色体異常、視床下部の下垂体異常、副腎疾患、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、慢性消耗性疾患、中枢神経系疾患、神経性食思不振症、愛情遮断症候群などの可能性もあります。

主な検査と診断

思春期遅発症とは思春期の発来が遅れる病気で検査方法は陰毛やヒゲの発生、陰茎の発達などの症状を診ます。副腎性の疑いがある場合は頭部や腹部のMRIやCT検査をします。染色体異常や視床下部一下垂体異常、副腎疾患、脳腫瘍など原因はいろいろあります。症状は女の子は無月経、乳房や乳輪の発育不良、男の子は陰茎や陰嚢の発育不良、陰毛やヒゲの未発達などです。治療は必要に応じてホルモン療法を行います。

主な治療方法

思春期遅発症の治療法はホルモン剤の投与がメインです。子供の発育には差がありますが13歳までに第二次性徴の徴候が見られないと治療の対象になります。陰毛が生えていないことや身長が低い程度ではホルモン剤の投与は行われず経過観察をするだけです。経過観察を続けても一向に第二次性徴の徴候が見られなかったり著しく成長が遅れている場合はホルモン剤が投与されます。