クラミジア尿道炎 クラミジアニョウドウエン

初診に適した診療科目

クラミジア尿道炎はどんな病気?

クラミジア尿道炎とは、性感染症であるクラミジアに尿道が感染することによって、尿道に炎症を生ずることを指します。クラミジアをはじめとした性感染症は、感染していることに気がつかないケースが多いと言われていますが、クラミジア尿道炎では男性の半数の方は症状に気づかないと言われています。

主な症状

排尿時の痛みは性感染症の典型的な症状であると考えられますが、クラミジア尿道炎は発症は比較的緩やかで、症状も軽度の場合が多いとされます。
分泌物は、少量から中等量で、さらっとしたものから粘稠性のものまであります。但し、クラミジア以外にも、淋菌などと重複感染することもあり、この限りではありません。
 

主な原因

クラミジア尿道炎はクラミジア・トラコマチスといった細菌が尿道に感染する事により引き起こされます。その原因としては性交渉による感染となります。これにはクラミジアそのものの感染力の高さに加え、性交渉後も感染の自覚症状が殆ど無く、潜伏期間中にも更に多くの性交渉により知らずに感染者を増やしているということも考えられます。

主な検査と診断

クラミジア尿道炎の検査方法は、男性は出始めの尿を採取してクラミジア・トラコマチスがいるかどうかを検査(抗原検査)します。最近ではPCR法やTMA法といった遺伝子検査が主流となります。血液検査ではクラミジアの抗体を調べますが、抗体が体内で作られるまでの期間や消失していく期間に個人差があり、現在感染しているかどうかはわかりません。現在は、自宅でキットで検査(抗原検査)して、ネットで結果を確認できる、登録衛生検査所による郵送の検査もあります。

主な治療方法

クラミジア尿道炎であると診断された場合には、抗生剤を内服します。マクロライド系などの薬で適切に治療すれば、9割ほどが治癒します。1回内服して必ず治癒するというわけではないので、治癒しているかどうかの検査を受けることになります。通常行う遺伝子検査の場合、死んだ菌の遺伝子にも反応するため、治療後4週間ほど経過してから検査を受けるのが望ましいです。