巨舌症 キョゼツショウ

初診に適した診療科目

巨舌症はどんな病気?

巨舌症とは、舌が異常に大きくなったもので、口の中に収まらないような状態のものです。
舌が歯列の上に乗ったままになっていたり、舌が大きいために口を閉じられないような状態です。
舌を構成する筋肉繊維が肥大化したことから起こります。舌の内部にはリンパ管・血管腫があり、異常に肥大したものです。また、ダウン症の一つの症状としてもあります。

主な症状

巨舌症の症状とは、まず見た目で直ぐに分かります。舌が通常よりも大きく、口の中に収まらない状態です。その為に口は閉じる事は出来ず常に口は開いています。内部は歯の上に舌が乗っている状態でもあります。
舌が大きく口からはみ出ている為に、上手く喋る事が困難になります。常に舌が口からはみ出ている為に直ぐに異常だと分かります。

主な原因

巨舌症が引き起こされる原因としては多くありますが、先天性の場合には舌の筋繊維肥大症・先天性リンパ管腫・ヘックウィズウィーデマン症候群の部分症状が要因とされ、後天性の場合には血管腫・リンパ管腫・神経繊維腫といった腫瘍が発生することが要因とされています。
このように、この病気は他の疾患の部分症状として引き起こされるものなのです。

主な検査と診断

巨舌症とは舌の一部または全部が異常に肥大化した状態をさします。先天性と後天性のものに分類され、後者には腫瘍性のものや甲状腺機能障害、抗原病に由来するものがあります。
これらの検査方法に厳密な基準は存在しませんが、主に視診により舌の形態観察を行う事で診断されます。
形態異常の他、舌の運動異常やこれらの複合症状を見て判断されます。代表的な症状は安静時に舌が口腔内に収まらないというものです。

主な治療方法

巨舌症の治療法は、舌を縮小させる手術で対応できます。もっとも幼少期であれば、歳を取ることでアゴが成長し、相対的に舌の大きさは小さくなるといったケースもあります。そのため必ずしも、治療が必要であるとは限りません。
舌が大きいことで滑舌が悪いといったり、舌の病気が起こりやすいといった理由であれば、治療はしたほうが良いといえます。