急性小脳失調症

初診に適した診療科目

急性小脳失調症はどんな病気?

急性小脳失調症とは、何らかの原因によって小脳が麻痺し、運動障害、意識障害、その他身体に麻痺症状が現われる病気です。感染症の後遺症や、予防接種の副作用として突然発症することが多いのですが、遺伝性のもの等もあり、完全な原因解明はなされていません。罹患するのは大部分が子供であり、リハビリを通じて自然に治癒していくことが多いです。

主な症状

急性小脳失調症とは、水ぼうそう等によるウイルス感染がきっかけとなって、小脳に炎症が起きてしまう病気です。症状としては、急にふらついて上手く歩けなくなったり、立てなくなったりします。小脳には歩行に関する機能や、手足の強調運動を取りまとめる機能があります。この小脳が細菌に侵されると、歩行に困難をきたす訳です。強力な治療は必要とせず、数週間で回復します。

主な原因

急性小脳失調症は水疱瘡などのウイルス感染によって、小脳に炎症がおこることが原因といわれています。ウイルス感染して1~2週間後に、急にふらふらして、うまく歩けなかったり、うまく立てなくなったり、座っていられなくなったりすることが一つの徴候になります。細菌が体内に入り、自分の体内の良い菌がその菌と戦い、その良い菌が小脳を攻撃することもあります。

主な検査と診断

急性小脳失調症の主な検査方法として、手回内・回外試験、鼻指鼻試験、踵膝試験、筋トーヌスの診察、言語の診察、立位・座位・歩行の診察、眼振・眼球運動の診察などがあげられます。これらの検査で、手や指、踵や膝、眼、身体全体のそれぞれが、スムーズに動くことができるかどうか観察します。目的の動作を行うまでの間に、時間がかかったり動きがこま切れになる場合には、本病であることを疑います。

主な治療方法

急性小脳失調症とは、はしかや水痘などのあとに運動機能に障害があらわれる病気です。この病気は十分に除外診断を行ったうえで確定診断となれば、特別に投薬治療の必要はありません。経過観察のみ行ないます。症状が強い場合や遷延した場合の治療法は、副腎皮質ステロイドやYグロブリン大量療法など、炎症をターゲットにした積極的な治療を行うことがあります。