急性好酸球性肺炎 キュウセイコウサンキュウセイハイエン

初診に適した診療科目

急性好酸球性肺炎はどんな病気?

急性好酸球性肺炎は、肺の組織に白血球の一種である好酸球が多数入り込み、それが障害をおこす病気です。原因が不明なこともありますが、寄生虫や細菌、化学物質、などが原因となることが多いです。ですので身体ののアレルギー反応で発病すると考えられています。基本的にはどの好酸球性肺炎でも、炎症を抑える副腎皮質ホルモン薬が有効となります。

主な症状

急性好酸球性肺炎は、症状が見られない状態から、発熱、せき、呼吸困難などが急に始まり、発症します。急速に進行すると急性呼吸不全になることがあり、その場合、人口呼吸が必要になります。急性の場合、重篤になるケースが多く、注意が必要です。また、体内の酸素が欠乏し、肺機能が低下したり、血流障害などが起こる、低酸素血症も発症します。

主な原因

急性好酸球性肺炎になる原因のほとんどは、薬の服用によるものです。薬に含まれている成分によって、肺に好酸球と呼ばれる細胞が集積して炎症を起こします。この病気を引き起こす医薬品としては、抗不整脈薬や降圧薬、抗がん剤や抗リウマチ薬などがあり、これらの医薬品を服用したり、注射や点滴などをした時に、数日から1週間後に咳や発熱などの症状が現れます。

主な検査と診断

急性好酸球性肺炎の検査方法とは、7つの項目に症状を当てはめて進められます。項目は、5日以内の急性な発熱があったか、低酸素性呼吸不全をおこしているか、胸部のレントゲン写真にびまん性肺胞性または混合性浸潤影がみられるか、好酸球分画が気管支肺胞洗浄液で25パーセント以上か、感染症などにかかっていないか、ステロイド治療に効果を示すか、再発しないか、です。

主な治療方法

急性好酸球性肺炎の治療法は、ステロイド治療に対する反応が良く、再発も少なく予後が良好です。軽症の場合は、対症療法のみで経過観察をすることも可能ですが、一般的には副腎皮質ステロイド薬を投与します。軽症から中程度の症状の場合は、プレドニゾロンを投与し、症状やレントゲン所見が軽快するまで続けます。重症で呼吸不全を伴う場合は、ステロイドのパルス療法を行います。