仮性認知症 カセイニンチショウ

仮性認知症はどんな病気?

仮性認知症とは、周囲に無関心になったり集中力がなくなる、言動に変化が現れるなど認知症を疑われる症状がでるものの、認知症特有の記憶障害などがない状態をいいます。精神的にショックを受けたときや長期間ストレスを受けている場合や、うつ病にかかった時におこる現象です。一過性のものなのでカウンセリングを受けたり、うつ病の薬を服用することで治療することができます。

主な症状

仮性認知症とは一過性の認知症のことで、一時的に認知症と診断されるような症状が出るのですが、適切な治療を行なうことで正常な状態に戻ることができる病気のことです。この病気はある日突然、さっきまで正常な生活を送れていた人が認知症の状態になってしまうのです。多くが脳血管のつまりにより脳が虚血状態になり正常な働きが出来なくなったことによります。

主な原因

仮性認知症の原因には大まかに分けて、2つあります。1つ目は、心因性精神疾患で、精神的な強いショックで急激に起こる急性心因反応と、長期にわたるストレスや欲求不満などでおこるノイローゼがあります。2つ目は、内因性精神疾患で、精神分裂病と躁鬱病が代表的であり、身体内部の何らかの異常による精神病ですが、高齢者のうつと認知症を見分けるのは、困難でもあります。

主な検査と診断

仮性認知症の検査方法は、うつ病が原因によって引き起こされることが多いため、精神科や脳神経外科での脳血流検査での検査によって発覚する場合があります。また多くの場合は、脳内の血流の低下によって引き起こされる場合が多く認められているため、非常に正確性のある有効的な検査であるといえます。他にも、カウンセリングの認知症検査によっても発覚する場合があります。

主な治療方法

仮性認知症の治療法には、主にうつ病の治療と同じ方法を用いて行っていきます。この病気のはじまりには、うつ病が関わっているものなので、こちらの治療を行っていくことになれば、共に良くなるということです。治療には、主に抗うつ薬を使用していきます。カウンセリングによる治療よりも、こちらの方が回復の見込みが多くなるという結果が出ています。