顎口虫症

初診に適した診療科目

顎口虫症はどんな病気?

顎口虫症とは、人の体に寄生虫が入り込み様々な症状を引き起こします。この寄生虫は淡水魚やカエル、ヘビ、イタチ等に寄生しており、それらを生で食べる事で体内に寄生虫を宿してしまいます。まず寄生虫は胃に入り込み胃を食い破り身体中を動き回ります。それにより、皮膚にこぶやみみず腫が出現したり消えたりを繰り返します。これは医師による処置が必ず必要になります。

主な症状

顎口虫症の症状とは、まず皮膚に小さな瘤が突然現れます。そして何かで引っ掻いたようなみみず腫れが体の様々な部分に現れます。これは寄生虫が体内を自由に動き回る事で引き起こす現象です。それにより、痒みや痛みを伴う事もあります。そしてその瘤やみみず腫はまた消えてなくなり別の場所に新たに出現します。明らかに異常な現象だと直ぐに気づきます。

主な原因

顎口虫症は、人間が顎口虫の幼虫に寄生された中間宿主を食べたことが原因となって発症します。顎口虫の卵は淡水の中で孵化し、それはケンミジンコの餌として取り込まれます。淡水魚の餌となって取り込まれ、最終的に淡水魚を食べた人間に取り込まれます。本来であれば、顎口虫の幼虫は犬や猫などの哺乳類の体内で成虫になるのですが人間の体内では成虫になることができません。そのため、この病気が発症するのです。

主な検査と診断

顎口虫症の検査方法とは、まず寄生虫の存在を見つける為に、レントゲン撮影を行います。寄生虫は体内を動き回りますから、部分的な検査では発見は難しいと言えます。そして様々な臓器に付着し、様々な場所に存在しているので、CT等の撮影が最も有効です。寄生虫が体内に存在していれば、寄生虫が画像に写り込みます。すると発見と同時に直ぐに治療を始める事が出来ます。

主な治療方法

顎口虫症は寄生虫の幼虫が皮下組織を動いています。その為治療法としては2つあります。外科的に取れそうな場所にいる場合には、切除を行い皮膚の腫れた部分から幼虫を摘出できれば完治します。しかし一匹だけとは限らず、また幼虫の動きは早く捕まえるのが困難な為、切除を行わずにメベンダゾールなどの駆虫剤のほか抗アレルギー薬や消炎剤などを服用していく方法があります。