横隔膜弛緩症 オウカクマクシカンショウ

初診に適した診療科目

横隔膜弛緩症はどんな病気?

横隔膜弛緩症とは、片方あるいは両方の横隔膜が動かない状態を言います。赤ちゃんや幼児の場合、生まれつき、横隔膜の筋肉がうまくできていない場合があります。ですから、横隔膜が動かないのです。また、大人の場合は、外傷や手術などによって、横隔膜を動かす神経が傷つけられることがあります。これらの原因によって、横隔膜が動かなくなります。

主な症状

横隔膜弛緩症にはいくつかの症状が見受けられます、それらは以下のケースが主に考えられます。片方、あるいは両方の横隔膜が動かないことによって息が苦しく、特に呼吸をする際に横隔膜があまりうまくうごかず吃逆をしている時のような特有の苦しさがある場合が多いです。またX線検査をすると横隔膜が上に上がったままで呼吸の際にも下がらないといった状況が見られます。

主な原因

横隔膜弛緩症の主な原因としては、新生児などでは、先天的に横隔膜の筋肉が上手く働かない事によってこの症状が起こります。又、成人の場合では、縦隔や肺の腫瘍がこの病気の要因になる事があり、大動脈瘤や縦隔の手術を行なった際にも、横隔膜の機能を維持する神経に異常がでて、この横隔膜の部分にまひの状態が出る事により発症することが多くあります。

主な検査と診断

横隔膜弛緩症(おうかくまくしかんしょう)とは、腹腔内臓器が胸腔内に脱出しますが、それは、横隔膜の筋肉の発育不全により横隔膜が弛緩して高い位置にあるために起こります。小児の場合、循環障害・呼吸困難になり、成人の場合、消化器症状があらわれます。検査方法は胸部エックス線検査です。検査すると横隔膜が上に上がったままの状態であることがわかります。

主な治療方法

横隔膜弛緩症の治療法として挙げられるのは、人工呼吸器を取り付けての治療です。数カ月単位のような長期間にわたり、人工呼吸法を用いて治療に臨みます。また、その他にも外科的な手術を行って横隔膜を通常の際の状態に近づける方法も存在します。外科的な手術の場合は術後の経過観察を確実に行い、人工呼吸との併用をすることも考えられています。