アルコール精神病

初診に適した診療科目

アルコール精神病はどんな病気?

アルコール精神病とは、アルコール依存症からおこる症状の一つです。夜中に手足が震えたり、錯覚や幻覚を起こしたり、大声を出して暴れたり、軽度の意識障害をおこします。不快感や恐怖感を引き起こす幻覚がみえるアルコール幻覚症や、配偶者が不倫をしているのでは、恋人が浮気をして自分を見捨てようとしているのではと疑いをかけるアルコール嫉妬妄想を生じることもあります。

主な症状

アルコール精神病は、手や足が震えが震える振戦を伴う譫妄という症状を起こします。これは夜間に意識混濁状態に陥り、幻覚や妄想に苦しめられて大量に発汗、大声をあげたり暴れたりします。他には、アルコール幻覚症で不快感や恐怖感がある幻覚をみたり、アルコール嫉妬妄想で配偶者の不倫を疑ったあげくDVにつながったりすることがあります。

主な原因

アルコール精神病の原因としては、主に飲酒を始めた年齢や気持ちの落ち込みが挙げられます。飲酒を始めた年齢は早ければ早いほど発症につながりやすく、未成年の段階で飲酒を始めた人は発症の可能性が高くなります。また、飲酒の習慣がある人で気持ちが著しく落ち込んでいる状態が続いている人も、発症する可能性が非常に高くなる傾向があります。

主な検査と診断

アルコール精神病の検査方法としては、スクリーニングテストという検査の方法を多く行うケースが目立ちます。このスクリーニングテストによって飲酒の方法や頻度、患者自身の心理的な状態についてを検査し、精神的にアルコールに対して依存しているかどうか、また、依存している場合にはその度合いに関してを判断することができるようになっています。

主な治療方法

アルコール精神病の治療法は、断酒を維持するために精神科医によるカウンセリングを行う心理療法がおこなわれます。心理療法では断酒のモチベーションを高め、アルコールに頼りたくなるような生活環境からのストレス解消力を向上させます。また、断酒の手助けとなる抗酒薬や、不眠が発生した場合は睡眠薬、気分の落ち込みがある場合は抗うつ薬などの薬物療法も併用されます。