矮小歯 ワイショウシ

初診に適した診療科目

矮小歯はどんな病気?

普通の歯に比べて小さくて薄い歯のことを矮小歯といいます。薄い歯なので、硬いものを噛むと歯が欠けてしまったり折れる危険性があります。冷たい飲み物を飲むと、歯がしみるような痛さを感じるという症状があります。虫歯になりやすい歯なので、歯科に通って定期健診を受ける事で虫歯になる可能性を減らすことが出来ます。矯正歯科で治してもらうことができます。

主な症状

ヒトの歯の平均的な解剖学的大きさを基準とした時に、それよりも小さな歯の事をいいます。歯冠が委縮した形態をしているため、歯の退化現象とも表現されています。過剰歯は矮小歯となる傾向が高く、また、成長延長の場合に起こりやすい症状でもあります。好発部位は上顎側切歯や大3大臼歯、過剰歯では前者で円錐歯に、後者では蕾状歯となる事が多いです。

主な原因

矮小歯の原因は歯の退化現象によるものだといわれています。また、顎の骨が大きいために相対的に歯が小さく見える場合もあれば、下垂体性小人症やダウン症候群などが要因として考えられるときもあります。そして、近代における食生活の変化などによって歯と顎の健全な成長にズレが徐々に生じ、顎の大きさと比べて極端に歯が小さくなってこういった状態を形成してしまいます。

主な検査と診断

矮小歯の検査方法は上顎側切歯、第三大臼歯などの好発部位の歯を調べます。これらの歯が他の歯に比べて極端に小さい場合や、過剰歯が小さい場合に診断されますが、明確な基準はないので隣や全体の歯のバランスから歯科医が判断をします。目視で容易に検査できるので検査自体は簡単ですが、最終判断を下すには歯科医としての長年の経験が必要です。

主な治療方法

矮小歯に対して最も多くとられている治療法は、被せ物による審美的な面での治療です。主に小さくなっている歯の上から直接被せ物を装着することが多く、それによって他の歯と同等の大きさにすることが可能となっています。また、被せ物以外にもブリッジなどにみられる土台を利用して治療を行う場合もあり、治療の方法は患者自身が選択するようになっています。