離人症性障害はどんな病気?
離人症性障害とは、精神障害のひとつであり現実感の喪失という症状が特徴の病気です。この病気の発症する原因は分かってはいませんが、環境や生まれ持っている性質などが発症の要因として推定されています。また、薬物の乱用や統合失調症などによって発症することもあります。この病気を発症すると、日常生活や社会生活に支障をきたすこともあります。
主な症状
離人症性障害においては、自分の精神が、自分の身体から離れてしまっているような感覚に陥ります。主に三通りの症状が挙げられます。一つ目は、「自分が外界から隔てられているように思える」など、外界への意識が変化することです。二つ目は、「感情が無くなったように思える」など、内面への意識が変化することです。そして三つ目は、「自分の身体が別人のもののように思える」など、身体への意識が変化することです。
主な原因
離人症性障害の原因は、認知機能の障害によって起きるものと考えられています。本人が先天的に持っている要因や、あるいは周囲の環境が作用することによって、この病状を発症するとされています。具体的には、脳神経の疾患や薬物の乱用、また、疲労やストレスによる発病、あるいは、統合失調症などの精神障害が引き金となって引き起こされる事があります。
主な検査と診断
離人症性障害の検査方法として、身体的疾患の有無を確認し、精神機能検査を行います。診断や検査では、身体的疾患の除外とともに、てんかんやアルコールや薬物依存症などの中毒性の障害ではないことを確認する必要があります。また、他の精神障害が引き金となって発症することもあるため、精神障害の有無も確認する必要があります。す。発症に何らかのストレスなどが関わっている場合は、その要因を解明することも重要になります。
主な治療方法
離人症性障害の治療法は、精神科や心療内科での投薬やカウンセリングによって改善する可能性があります。また、家庭環境や社会的要因となっているストレスを軽減することや現状の悩みの排除などを日常生活の中で行うと改善が早まる可能性があります。ですが、慢性的に症状が現れる場合がありますのでその際は投薬によってコントロールするのが一般的です。
離人症性障害の初診に適した診療科目