ボクサー骨折 ボクサーコッセツ

初診に適した診療科目

ボクサー骨折はどんな病気?

中手骨頚部骨折の事を別名でボクサー骨折と呼びます。ボクシングやカラテなど拳を握った状態での動作で骨折する事が多い、スポーツをしている方特有の骨折とも言えます。手のひらの五本の骨が中手骨で、中手骨の先端は太くなっていますが、その下の細い部分を頚部といい、その部分の骨折の事を示します。骨折すると手の甲が腫れ、動かしにくくなります。

主な症状

ボクサー骨折の症状について、ボクサーなどの場合には、人差し指や中指などにこの骨折がみられるようになっています。また一般の方などがなる場合には、小指や環指などの中手骨部分に発生していくことが多くなっています。骨頭が手のひら側に曲がっていってしまう変形をきたしてしまうために整復をしっかりとしていかないとこぶしが潰れた状態になってしまいます。

主な原因

ボクサー骨折の原因は、拳を強く握った状態での拳への強い衝撃による骨折です。スポーツで拳を硬く握った状態で物や相手を殴った場合、手の中手骨に特に強い衝撃が加わります。その結果、中手骨が持っている骨の耐久力を超えて、衝撃に耐えられずに骨が折れることにになります。正確に拳が指の関節で当たっていないなどの要因でよく骨折します。

主な検査と診断

ボクサー骨折での検査方法としておもに行うのはX線撮影による画像確認です。初診では手の外観を見て痛みや腫れの状態を観察します。さらに詳しく骨の状態を知るためにX線撮影を行います。撮影するのは一方向からだけでなく側面や斜めからも撮影して骨の転位の有無や向きを確認します。その後、骨の整復処置をした後と数週間後に骨が正しくつながっていることを確認するために撮影します。

主な治療方法

ボクサー骨折が生じた場合ですが、二つのケースは考えられます。一つはパンチを受けた側が骨折する場合と、パンチを放った側が骨折するケースです。前者の場合は鼻骨や顔面の骨、ろっ骨などが骨折するケースは多く、後者の場合は手の骨折が多いと言われています。いずれのケースにおいても、その治療法は、保存療法が基本となると考えられます。