鼻瘤はどんな病気?

鼻の先に塊のようなできものができた状態を鼻瘤といいます。鼻の結合組織が増殖をともなって、隆起することで形成されます。これは、酒さという病気の第三段階目の症状です。欧米の男性に多く、日本人と特に女性はなりにくいと言われています。慢性炎症性疾患に分類されています。過度な飲酒や香辛料などが悪化の要因とされていますが、根本的な原因は解明されていません。

鼻瘤の主な症状は?

鼻瘤の症状としては、徐々に鼻の皮膚が盛り上がっていき、鼻が大きく変形していきます。この状態は主に酒さと呼ばれている皮膚病が進行することによって起こります。酒さの初期段階は、皮膚に赤みが見られるようになり、その後、吹き出物が出てきて、さらに状態が悪化すると、鼻が変形する状態になります。初期段階で治療をしておくと、鼻が変形するまで悪化することはありません。

鼻瘤の主な原因は?

鼻瘤が引き起こされる原因については、完全に解明されているわけではありませんが、酒を多く飲む人に多いことから、酒が一つの要因になっていると考えられます。また、胃腸障害・ビタミンB複合体の欠乏・香辛料、コーヒーの取り過ぎ・日光もまたその要因とされています。化粧品・シャンプー・リンス・副腎皮質ホルモンを含有した市販のかぶれ止め薬の使用によっても引き起こされることが報告されています。

鼻瘤の主な検査と診断方法は?

鼻瘤の検査方法とは、まず鼻の中を詳しく調べる必要があります。これは鼻の中には専用のカメラを入れて鼻の内部を見ます。先端には小さなカメラが付いており、せまい鼻の内部をモニターにうつしだす事が出来ます。そこに腫瘍があれば直ぐに分かります。大きさや発生している部分、炎症や出血の具合等も詳しく知る事が可能です。そこで治療法が決められます。

鼻瘤の主な治療方法は?

鼻瘤の治療法は鼻周辺を化膿しないようにアルコール消毒などをして経過観察をします。瘤が大きくならずに小康状態を続けているならそのまま経過観察を続けますが、瘤が肥大化してきて外見上に影響を及ぼすようになると外科手術で瘤を切り取ります。瘤を切除する時はレーザーを使用するので手術後はあまり目立たないですが、瘤の大きさにより手術時間がかかります。

鼻瘤の初診に適した診療科目