乳房痛

初診に適した診療科目

乳房痛はどんな病気?

乳房痛は、乳房の痛みのことです。思春期、月経期間、妊娠期間、閉経期と女性の一生のどの期間でも起きる可能性があり、その原因の多くは女性ホルモンに関係しています。
特に半数以上の女性が月経に伴う乳房痛を感じていると言われています。
乳がんの症状としてはまれなので、しこりや分泌物が伴わない場合はあまり心配入りません。

主な症状

乳房痛とは乳房に痛みを感じることです。痛みは片側の乳房だけに起こることも両方の乳房に起こることもあります。
特に月経開始1週間ほど前からは乳房痛が出やすく、しばしば痛みと共に乳腺の張りやしこりを伴うことがあります。

主な原因

乳房痛は、痛みが周期性の場合は月経前に乳房の浮腫による生理的な痛みになります。これは月経周期に関連したホルモンの変化が要因となって引き起こされます。
月経周期と関係のない不規則な乳房の痛みは、良性の乳腺腫瘍である可能性が高いです。
心配のない腫瘍ですが痛みが長く続くようなら乳腺外科で一度診断してもらうといいでしょう。

主な検査と診断

乳房痛の検査方法は、痛みを引き起こしている原因としてさまざまな疾患が考えられるので、受診した科によって異なります。乳がんなど乳房の異常を診断するためには、産婦人科や内科で触診、必要に応じてエコー検査などを行います。
痛みと共に息苦しさなどの症状がある場合は、心臓の疾患が疑われるので、循環器内科などで症状に応じた検査を受けます。

主な治療方法

乳房痛が周期性で軽い痛みの場合には特に治療は必要ありません。
強い痛みがある場合には、痛みを引き起こすことのある女性ホルモンの作用を阻害するタナゾールやタモキシフェンという薬が使用されることがあります。
また痛みが病気によるものの場合には、その病気に応じた治療を行います。