軟骨腫

初診に適した診療科目

軟骨腫はどんな病気?

軟骨細胞が異常に増えてしまうことをいいます。ほとんどが骨の内側にできて、単発性のため内軟骨腫と呼ばれます。また稀に多発性のものもあり、軟骨肉腫へ悪化する危険があります。特にオリエール病、マフーチー症候群は悪化する率が高いです。尚、単発性のものは発生の原因が不明ですが、多発性のものは遺伝的要因があるのではないかといわれています。

主な症状

軟骨腫をもっている大半の人は自覚症状を感じることはありません。病変部が大きくなるにつれてしこりを感じるようになりますが、痛みを生じることはありません。さらに病変部が大きくなると周囲の筋肉などを圧迫するようになり、関節の動きが不自由になったり、痛みを感じるようになります。また、病変部が血管や神経を圧迫する場合には、血行障害や神経を刺激されたことによる痛みを生じます。

主な原因

骨が成長する時期には、骨の両端部に軟骨の組織があります。その軟骨と骨の境目の部分で新しく骨が作られて、骨は成長していきます。成長に必要な軟骨は一定の場所に位置するのが通常なのですが、何らかの要因によって通常とは異なる場所に生じてしまった結果、骨の成長する方向が違ったほうへ向かってしまうのが軟骨腫の原因と考えられています。

主な検査と診断

骨軟骨腫かどうかわかる検査方法は、比較的容易で、たった1枚X線写真を撮れば診断が確定できます。大抵は痛みなどがないため、別の病気のことでx線を撮って発見されることが多いです。以前からあった腫瘤が急速に大きくなったり痛みが出てきたりしたら、悪性変化が疑われます。その場合には、もっと色々な検査や、腫瘤の一部をとって顕微鏡で調べる病理組織検査が必要になります。

主な治療方法

内軟骨腫の治療法につきましては、特別症状といったものがなければ経過観察がほとんどですが、症状が進んで行けば次第に大きくなり、骨が薄く弱くなると痛みや出てきます。またこの状態になれば比較的小さな衝撃でも骨折をしてしまいます。この少しの衝撃で骨が折れる事を病的骨折と言いますが、こうなれば症状の部分とは別の骨を一部とり骨を移植する手術が行なわれます。