特発性器質化肺炎

初診に適した診療科目

特発性器質化肺炎はどんな病気?

特発性器質化肺炎という病気になると、咳や喉の痛みや嘔吐などの初期症状がでます。50代以上の年齢の方が罹りやすい病気です。病気が悪化すると、肺が炎症を起こして呼吸困難を引き起こします。39度近い高熱が出ます。全身の関節や筋肉に倦怠感を感じるようになります。ステロイド剤が治療に使えます。重度の肺炎の場合でも、ステロイドと抗生物質で治すことが出来ます。

主な症状

特発性器質化肺炎の症状は、肺感染症や肺高血圧症などの合併症があるかによっても変わってきますが、主なものは、運動時の息切れ、せき、持久力の低下、などが挙げられます。また、体重が減少したり、疲労感なども感じ、半年から数年をかけて悪化していきます。病気が進行すると、チアノーゼや、ばち指になることも多く、心臓に負担が掛かると右側心不全になることもあります。

主な原因

特発性器質化肺炎は、他の病気を治療するために行われる放射線の照射や薬剤の投与、膠原病などの病原体によって起こりますが、さまざまな要因によって発症するため、原因がはっきりしない場合が多いです。この病気にかかる人は、50代から60代にかけての男女が多く、放射線の照射や薬剤を服用後、数日から数週間後に発熱や咳などの症状になって現れます。

主な検査と診断

特発性器質化肺炎の検査方法には血液検査、胸部レントゲン、CT,肺機検査があります。血液検査では血清マーカーというKL-6,SP-A、IPF値を調べることで病態の判断に有用です。他の肺疾患と区別するために気管支肺胞洗浄(BAL)という検査も行われることがあります。確定診断には、肺に直接針を刺して組織を調べる肺生検が必要です。

主な治療方法

特発性器質化肺炎の治療法は、免疫抑制剤やステロイドなどの投与です。治療が難しく進行性である場合には、病状に対する対処療法が治療の中心となります。しかし、細菌では新しい治療手段の開発がされつつあるため、各種の新しい治療方法が症状に合わせて取られています。また、咳や呼吸困難が伴う場合においては、呼吸器系の治療を行う必要があります。