脱髄疾患はどんな病気?
脱髄疾患は神経疾患の一種であり、有髄神経の髄鞘が障害され起こる疾患です。アレルギー、ウイルス感染、栄養障害、アルコールなどの免疫異常が関わって発症すると推定されており、脱髄病変が大脳、小脳、脳幹、脊髄に広範囲に散らばって発生するため、顔・目・口・舌・喉・手足の運動障害、知覚障害、直腸膀胱障害など、さまざまな症状が複雑に絡み合って現れます。
脱髄疾患の主な症状は?
脱髄疾患は、手足の運動障害や知覚障害など、さまざまな症状が絡み合って発現することが特徴で、直腸膀胱障害が起こることもあります。これは脱髄の病変が大脳や小脳、脳幹や脊髄など、あらゆる箇所に広く散らばっているために、病変の分布に応じて、多彩な神経疾患が引き起こされます。多発性硬化症と急性散在性脳髄膜炎がこの疾患の代表です。
脱髄疾患の主な原因は?
脱髄疾患の原因は、自己免疫やアレルギーなどのような免疫異常によって発症するものです。脱髄の病状が、大脳や小脳、さらには脳幹から脊髄にまで及ぶため、目や口、手足といった体の各部位の運動障害やあるいは知覚障害などをそれぞれ複雑に引き起こすことになります。特に、多発性硬化症や急性散在性脳脊髄炎といったような疾患を発病させます。
脱髄疾患の主な検査と診断方法は?
神経の線も髄鞘(ずいしょう)というもので覆われていますが、この髄鞘が壊れ神経がむき出しの状態になる病気を「脱髄疾患(だつずいしっかん)」と呼んでいます。検査方法は脳脊髄液に炎症反応があるかを見る事が重要とされます。そのために腰の部分に針を刺して脳脊髄液を取り、検査します。髄鞘の破壊されたことを反映して、髄鞘の成分の「ミエリン塩基性蛋白」の増加があらわれます。
脱髄疾患の主な治療方法は?
脱髄疾患の治療法は、最近では投薬による治療が可能になってきました。投薬による治療は長期的とされ時間がかかってしまいますが、低リスクで改善する傾向があります。ある程度改善した場合は、リハビリテーションを行うことによって更に早い改善が見込まれます。また、細かい症状によって投薬の処方が大事なので患者とのコミュニケーションは特に行う必要があります。
脱髄疾患の初診に適した診療科目