睡眠時遊行症

初診に適した診療科目

睡眠時遊行症はどんな病気?

睡眠時遊行症はめったに聞かない症状ですが、別名「夢遊病」と言われています。とても深い睡眠の時に現れ、寝たまま行動する症状の事を言います。小児にまれに発症することがありますが、成長とともになくなるので基本的には心配する必要はないですが、外泊時に事故を起こさないように注意するのが必要です。対処方は眠っている状態ですので、起こさずそのまま布団に戻してあげることです。

主な症状

睡眠時遊行症の症状とは、一度眠りについたあと、一時間から三時間くらいのちに、眠ったままでさまざまな行動を起こします。何かをしたり歩き回ったりした後にまた眠りにつきますが、その間の出来事を本人はまったく覚えていないのです。ほかの呼び方で夢遊病などと呼ばれているように夢の中で行動しているようにみえます。子供に多くあり、ノンレム睡眠のときに起きるといわれています。

主な原因

睡眠時遊行症の原因は、精神的なストレスや疲労、興奮状態からの睡眠、薬の副作用の他、家庭内暴力や離婚等による家族関係の悪化、学校の勉強が分からない・ついて行けない等による学習上の悩みなど、生活環境が変わったり、春休みや夏休み等、長期休暇に開放感ある状況になった時におきます。まれに、てんかん等の病気で、おきる事もあります。

主な検査と診断

子どもが発症するもので治療の対象になっていないため、病院で検査するのではなく自宅で調べることになります。検査方法は観察です。睡眠時遊行症は、通常かなり深いノンレム睡眠時に見られるので、ほとんどは睡眠の前半3分の1に起きます。多くは入眠後1時間程度で動くので、それを目安に観察すると良いでしょう。また、ノンレム睡眠中ですので簡単には目覚めません。

主な治療方法

睡眠時遊行症における治療法には、特に有効な方法と言うのはありませんが、ベンゾジアゼピン系の薬を使用した薬物療法と言うのがあります。また、子どもの場合、成長するに従い症状がなくなっていくこともあるので特に治療をしないこともありますが、治療として行うのであれば原因が日常生活のストレスに因るものなので症状を悪化させないためにもストレスや疲労が蓄積しないよう心がけます