水泳肩 スイエイカタ

初診に適した診療科目

水泳肩はどんな病気?

水泳肩は日常的に水泳をやっている人、選手に見られる病気です。クロールやバタフライをすることで肩の腱が肩甲骨などにぶつかり炎症を起こします。なので、特にクロールやバタフライの選手、また、女性よりも腕力の強い男性に多く発症します。症状は水中で水を掻き寄せるときや腕を前に伸ばしていくときに痛みを感じ、ひどくなると日常生活でも肘や肩に痛みを感じるようになります。

主な症状

水泳肩になった場合には、いくつか特徴的な症状が見受けられるようになります。もっとも一般的に観察されるのは、患部の痛みと炎症です。また、重度の場合にはこれらの痛みに伴って、筋力の低下などが見受けられる場合があります。これは、動作に伴う痛みにより、最大限のパフォーマンスを発揮できないことによるものです。通常は適切な休養により、これらの状態は消失します。

主な原因

水泳肩の原因は、泳ぎ過ぎによる肩関節痛です。泳ぎのための腕のストロークを続けると肩の腱が擦れあって血行循環が悪くなります。そのため、肩の腱に炎症が起きます。炎症部分の腱が肥大化するようになり、ますます摩擦が強くなってきます。その結果、肩関節に強い痛みが出るようになります。また重度の場合には、腱板を損傷している場合もあります。

主な検査と診断

水泳肩の検査方法は、病院、整骨院、整形外科で肩の筋肉や骨の状態を見ます。実際に動かしてみて、どう痛いのか、痛みの状態も聞きます。本人は筋肉痛と勘違いしていることがあるので、安静が必要だと判断した場合は、水泳の制限をうまく伝えることが大事です。また、病院でレントゲンを撮ったり、場合によってはMRI検査が必要なこともあります。

主な治療方法

水泳肩になってしまった場合には、原則的には練習量を減らしたり、安静に保つなどの保存的な療法が用いられます。その他の治療法としては、比較的重度の場合など、まれに手術が必要になるようなケースもありますがその頻度は大変低いと考えられます。対症療法としては、患部の痛みや炎症抑えるような薬剤が投与されるケースが一般的であると考えられます。