ヘルニア嵌頓

初診に適した診療科目

ヘルニア嵌頓はどんな病気?

嵌頓とは、何かにはまり込んでぬけなくなってしまった状態のことを言います。このヘルニア嵌頓は、孔や亀裂から脱出した内容物が、脱出孔であるヘルニア門に締めつけられてしまい、戻れなくなってしまった状態のことをいいます。内臓部分が締め付けられた状態が長期に及ぶと、血流の流れが妨げられるので、それを放っておくと壊死してしまうことになります。

主な症状

ヘルニア嵌頓は、猛烈な腹痛が起こり、腹部に膨らみが出来てしまい、膨らみが自然に元に戻らない症状のことです。この状態になると一刻も早く医師の治療を受ける必要があります。この痛みは、ヘルニア内容がヘルニア門から脱出してしまい、元に戻らないことによって起こりますので、医師の治療を受けて、ヘルニア内容を元に戻せば、痛みは収まります。

主な原因

まず、ヘルニアとは体内の臓器などが本来あるべき部位から脱出した状態を指します。そして嵌頓とは何かにはまり込んで抜けなくなった状態をいいます。つまりヘルニア嵌頓とは、ヘルニア内容がヘルニア門で締め付けられ元に戻らなくなったことが原因で発症することを言います。また、締め付けられることにより血液がいかなくなるため、壊死を起こすことがあります。

主な検査と診断

ヘルニア嵌頓の検査方法は消化器内科や外科で行う事が非常に多く、検査の際はおなかに力を入れて席をしたりいきんだりしてヘルニアの確認をして、画像診断を行います。画像診断の際は腹部を超音波で検査したり腹部をCTスキャンしてできるだけ体にやさしい負担がかからないような検査を行うので、非常に安心して安全な検査を行う事ができます。

主な治療方法

ヘルニア嵌頓になると、ヘルニアの壁を越えた臓器に血液が行かなくなるため、臓器が壊死してしまうことがあります。早期に発見した場合、脱腸(そけい)した患部を徒手整復しても治りますが、高い確率で再発する恐れがあるため、発見次第手術をする治療法が一般的です。その際、壊死した患部があったら取り除きます。近年では手術の技法が変わり、日帰りで手術をすることも可能になりました。