前立腺結石 ゼンリツセンケッセキ

初診に適した診療科目

前立腺結石はどんな病気?

前立腺結石は前立腺の内部に結石ができてしまう病気です。結石ができても本人の自覚症状はまったくなく、尿管結石のように排尿の際に痛みを伴うこともありません。このような場合には、とくに治療を行う必要もないとされています。ただし、細菌感染してしまった場合には、抗生剤を投与しての治療が行われます。検査にはx線画像検査が用いられます。

主な症状

前立腺結石は、前立腺肥大症や膀胱頚部硬化症、膀胱出口閉塞症などの病気によって、尿道が狭くなるため、尿が前立腺内に入り込むため、前立腺内で結石になりますので、人体に大きな悪影響はありませんが、大きくなると睾丸痛、排尿痛、会陰部痛、遮精痛、尿道違和感が現れることもあります。前立腺の内腺と外腺の間にできると、頻尿、残尿感、尿漏れという排尿障害症状の出る可能性もあります。

主な原因

前立腺結石は現代の医学においてもはっきりとした原因が解明されていませんが、結石の成分が尿であることから、なんらかの異常により尿が通常は入らないはずの前立腺に進入した結果、尿の水分だけが蒸発したたけに前立腺に結石が出来ると考えられています。他にも前立腺肥大症や尿道狭窄といった病気が元となり結石が出来るとも考えられています。

主な検査と診断

前立腺結石の検査方法は、排尿日誌を患者自らつけてもらい、結石が大きく成長して、尿道を圧迫した状態になった時に、前立腺肥大症と同じように、頻尿症状が現れたり、残尿感を感じたりするようなケースがないかを確認することが基本です。この結石は通常、症状らしい症状は現れません。症状が現れなければ、治療する必要はありません。上記のようなケースが確認できない限り、前立腺の機能にも影響がありません。

主な治療方法

前立腺結石の治療法は、これといって特に治療の必要はありません。細菌の感染がみられない場合は、無症状のことが多く、排尿障害などの生活リスクを伴うこともないので、経過観察のみになります。しかし、細菌感染を伴ってしまっている場合は、抗生物質の投与が必要になり、状態によっては、抗生物質の点滴療法が行う場合もあります。細菌感染のみに注意が必要です。