ストレス多血症 ストレスタケツショウ

初診に適した診療科目

ストレス多血症はどんな病気?

多血症は血液中の赤血球が異常に増えてしまう疾患のことで、その原因がストレスによるものをストレス多血症といいます。小太りで、高血圧があり、喫煙習慣のある中年男性に多く見られます。
症状としては、頭痛、倦怠感、めまいを伴うことがあり、
精神的な緊張状態にある場合によくみられ、入院などによりストレスから開放されると治癒することから、この名前がつけられました。

主な症状

ストレス多血症は赤血球の増加に伴い血液の粘稠度が増すために、中枢神経系の循環障害による頭痛やめまい、顔のほてり、耳鳴りなどの症状が見られます。
皮膚、特に顔が赤くなり、粘膜は充血します。また入浴後に全身がかゆくなったりもします。
高血圧の他に、高脂血症や高尿酸血症などの生活習慣病の合併が多いこともその特徴です。

主な原因

ストレス多血症の原因は、ストレスが血管を収縮させてしまうことにより起こります。
多血症は、血液中の赤血球濃度が増えることにより発症します。この病状においては、多大なストレスが交感神経を刺激し、その作用として体内に分泌されるノルアドレナリンのホルモンの過剰分泌を招きます。
ノルアドレナリンによる作用によって血管が縮小してしまうことにより起きます。

主な検査と診断

ストレス多血症は多血症であることを確認し、さらにその原因がストレス性であると判断する必要があります。多血症には血漿が減って相対的に赤血球が増える相対性と、赤血球の量そのものが増える絶対的多血症があります。ストレス多血症は脱水などの原因がない相対的赤血球増加症です。
検査方法としては血中の赤血球数や血漿の割合を調べる血液検査が重要です。
また問診などにより喫煙習慣やストレスの強さを確認することが大事です。

主な治療方法

ストレス多血症の治療は薬による治療は行われず、ストレスの原因を排除し、生活習慣を整えることで改善が期待できます。
基本的には、質の高い睡眠や安静をとること、過剰な塩分やアルコール類を控え食習慣を正すこと、喫煙の習慣がある場合には喫煙を控えること、高血圧を合併している場合には、かかりつけ医への通院治療が大切です。