免疫異常

初診に適した診療科目

免疫異常はどんな病気?

通常は、ウイルスや細菌などが体内に侵入してくると、病気にならないように、白血球や抗体などがそれらとたたかう免疫機能が働き出します。この免疫機能がうまく働かなくなり、さらに抵抗力が低下し、細菌などによる感染症にかかりやすくなったり、異物だけではなく、自分の細胞をも攻撃し傷つけるようになってしまう状態を「免疫異常」と言います。

主な症状

免疫異常により、身体に現れる症状にはさまざまあります。それらは全て免疫機能が上手く働かなくなることによって引き起こされます。身体の抵抗力が低下し、感染症などにかかりやすくなる免疫不全の状態を引き起こしたり、本来ならば、体内に侵入した異物に対して働く機能が、自分自身の細胞に対して働き、攻撃してしまう自己免疫疾患が現れます。

主な原因

免疫異常とは先天的なものと後天的なものに大きく分けることができます。この原因としては、前者であれば原発性免疫不全症候群と呼ばれるもので、生まれつき体内免疫が備えられていないことで起こります。一方、後者の場合はエイズに代表されるような免疫機能を破綻させるウイルスに感染することで、発症してしまう免疫機能不全の症例なのです。

主な検査と診断

免疫異常の検査方法は、血液検査で免疫・血清学検査を行い、血液の液体部分である血清の抗体の量を調べることです。免疫に関わる血液成分を測定します。一般不妊検査で男女ともに異常がない場合に、免疫の異常を調べて不妊治療に対処する場合があります。抗精子抗体検査や抗卵巣抗体検査、抗リン脂質抗体検査を行います。血液を採取して検査をします。

主な治療方法

免疫異常は、免疫を正常する必要があります。過去にかかったことがある病が影響であるケースが多いため、場合のよっては人免疫グロブリン製剤を使った治療法を取る必要があります。個人の回復力で対応できるケースもあり、その場合は安静することで、回復速度、回復率が上がる傾向にあります。状況に合わせた栄養補給、水分補給なども重要な場合があります。