シゾイドパーソナリティ障害

初診に適した診療科目

シゾイドパーソナリティ障害はどんな病気?

シゾイドパーソナリティ障害は、対人関係における意欲や、社会に関する意欲が薄く、喜怒哀楽の表現が少なく、孤独を愛する特徴をもちます。周囲からは変わり者、もしくは内気な人と認識されることが多いですが、本人はそのような周りの人間の評価を気にしません。
小児期早期に発症することが多く、持続性の経過ですが、一生涯続くとは限りません。患者の認識や記憶能力は正常です。

主な症状

シゾイドパーソナリティ障害は、統合失調症に非常に似ており、他者への関わりへの欲求が乏しく、孤独が性に合っているという特徴を持ちます。
喜怒哀楽の感情が乏しい、感情表現が乏しい、表情が平板になっている、友人と呼べる人間が殆どできない、周囲からの評価に無頓着である、異性への興味がない、性的接触を持とうとしない、などの症状を発する病気です。

主な原因

シゾイドパーソナリティ障害になる原因はよくわかっておらず、症例数も、本人が自ら進んで心療内科や精神科を受診しにくい傾向があり正確な見積もりは困難な状況です。
ただし、遺伝要因に関与する可能性が高いといわれていますが、遺伝子的なものなのか、親子関係の生活環境によるものなのかは不明です。また、幼少期の課程関係に混乱があったという症例が多いのも事実です。

主な検査と診断

シゾイドパーソナリティ障害の検査方法は米国精神医学会が発行している精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-5)による診断基準を用いて判別する方法が一般的です。
診断基準は7つあり、家族と親密な関係を築かない、孤立した行動を好む、他人との性体験に興味を持とうとしない、喜びを感じる活動に興味を示さない、親しい友人や信頼できる友人を持とうとしない、よそよそしく冷淡である。以上の診断基準を基に判別されます。

主な治療方法

シゾイドパーソナリティ障害の治療法は、心療内科医によるカウンセリングなどの心理療法が取られ、生活上、耐え難くなっているストレスなどの問題に対処してゆきます。
場合によっては、集団療法がとられ、その場が社会的接触のきっかけとなることもあります。また、必要があれば、抗うつ剤や、精神刺激薬、抗精神病薬を投与する薬物療法も併用されます。