姿勢反射障害 シセイハンシャショウガイ

初診に適した診療科目

姿勢反射障害はどんな病気?

姿勢反射障害の方の大きな特徴として、立ち上がると少し前かがみになりやすい。少しぶつかっただけで転倒してしまうなど、バランスをとることが難しくなります。普段の生活でもひざを曲げて身体が反射的にバランスを保とうとしたり、足元がおぼつかない状態になりやすくなります。これにより何もないところでつまずきやすくなったり、転倒したりということが多くなります。

主な症状

姿勢反射障害になると、姿勢のバランスが取りづらくなり、少し何かにぶつかったり押されたりしただけで、よろけてしまうようになります。ほかにも立ったときに前かがみの姿勢になってしまったり、歩くときは小股で摺り足をしながら歩くようになるなどの症状もあります。なかなか足が前に出てくれなかったり、よく転ぶようになったり、走ると止まれなくなることもあります。

主な原因

姿勢反射障害の原因については、主にこのような以下のような要因が考えられます。脊髄前角から出る下位運動ニューロン、または筋を支配する上位運動ニューロンの障害による痙性麻痺。脳内ドーパミンの不足とアセチルコリンの相対的増加によるパーキンソン病。小脳が障害を受けることによって発生する小脳性運動失調。延髄の延長上に存在する錐体外路系変性障害。

主な検査と診断

姿勢反射障害は、専門科は神経内科等の医師の診断を受けることです。検査方法は立った姿勢の状態で前や後ろから肩、胸部、脇を押したり、横に体を倒すように前後左右に揺さぶり、患者の反応を検査します。健常でなければ足先や足関節が踏ん張れず倒れてしまいます。後方に押したり引いたりした場合、後退して倒れる場合、中程度の症状です。そのまま倒れてしまう場合は重度の場合があります。

主な治療方法

姿勢反射障害は、パーキンソン病の症状として現れるため、基本的にパーキンソン病の治療法になりますが、いまだ明確な方法は確立していません。基本的には、医師と相談しながらL-DOPAを中心とした薬物療法が中心となります。また、全身の機能を維持するためにもリハビリ治療が大切になります。徐々に症状が進行していく病気のため、定期的な診察と日々のリハビリが体をコントロールするうえで、大変重要となります。