間欠性外斜視

初診に適した診療科目

間欠性外斜視はどんな病気?

間欠性外斜視とは、普段は正常だけれど時々眼がずれて斜視の状態になることをいいます。斜視の中では最も多い症状で、眼の位置が力を入れていないとずれてしまうケースもあります。
多くは生まれつきですが、若いうちは眼の調節能力が強いので、それほど目立たず、疲労もありません。年をとってきたり、その力が弱くなってきたりするとずれの頻度が高くなり、疲労もひどくなります。

主な症状

間欠性外斜視とは、子どもの目の病気で一番多い病気で、時々どちらか一方の黒目が外に寄っている状態になる病気です。この症状が現れやすいのは寝起きや疲れた時、眠い時や注意力が低下した時に現れやすいという特徴があります。注意するとまっすぐに戻ります。
また明るいところや眩しいところでは、片目つぶりをすることが多く見られます。

主な原因

子どもの間欠性外斜視の多くは原因不明ですが、遠視や乱視などの屈折異常や、目のピントを合わせる調節機能の働き過ぎが関係あるとされています。
一方で、頭のケガや脳の病気、目を動かす筋肉の病気などが原因で起こる麻痺性斜視はどの年代にも発生します。
大人に見つかる間欠性外斜視は、子供の頃には斜視の症状が目立たなかったのが、大人になって疲労や加齢で調節力が低下してしまい、症状が現れるようになったものか、麻痺性斜視が多くなっています。

主な検査と診断

間欠性外斜視の検査方法は、通常の斜視の検査と同様に行います。まず、基本的な視力検査を行い左右の視力に差が無いか確認します。また、屈折検査で近視、遠視、乱視などの屈折異常がないかを十分に検査し、異常があれば眼鏡で矯正します。
また、必ず行われるのがペンライトをの光を正面からあてて、斜視の状態を把握する検査です。
外斜視の場合、視線がずれてしまう方の黒目は外側によるため、光は黒目の内側に投影されます。

主な治療方法

間欠性外斜視の治療法は、手術を行い筋肉のバランスをまっすぐにすることができます。
視る機能への影響がない場合は経過観察を続ける場合もあります。
手術を行う場合は小さい時期に行うと将来再発をしてしまう場合もあるので、両目の機能がしっかりと発達していることが確認できる小学校に入学をする前か、低学年の間に行うことが多くなります。