仮面様顔貌 カメンヨウガンボウ

初診に適した診療科目

仮面様顔貌はどんな病気?

仮面様顔貌とは、パーキンソン症候群の三大症候の一つで、顔面の筋肉の異常により無表情でまばたきも少なく一点を見つめるような顔つきが特徴の病気です。筋肉の異常のため起こるもので、感情が失われている訳ではありません。筋肉の硬直が起こるパーキンソン病のほか、うつ病などの精神疾患の症状の一つとしても見られます。症状の程度は患者に応じて異なり、初期においてはわかりにくいのも事実です。

主な症状

仮面様顔貌の症状とは、顔面の筋肉の異常によって、仮面をかぶったように表情に変化が少ないような顔つきになることで、感情の変化によって顔の表情を変えることができない状態となる。パーキンソン病やうつ病などの、神経や精神科疾患に多くみられる状態で、顔の表情が乏しくなるほかに瞬きも少なくなり、また声も小さくおどおどとした行動にみられてしまいます。

主な原因

仮面様顔貌の原因としては、パーキンソン病になって、ドーパミンの減少が挙げられますが、それとは別に不透明な要因があるので、不治の病です。抑制することができるドーパミンが減少することによって大脳基底核の内部で行動の指令が行われます。それにより、自分の意識とは関係なく無表情になり、病気を発症するという説が最も有力であるといわれています。

主な検査と診断

仮面様顔貌の検査方法は、まず神経学的な診断をします。たとえば、軽く体の一部を叩いた後の反応がどうなのかを見たり、正しく歩けるかの確認をします。その後、頭部のMRI検査で、他の病気が考えられないかを確認します。最近では、MIBG心筋シンチグラフィーという検査で、心臓の神経を調べます。この方法は、とても正確な診断ができます。

主な治療方法

仮面様顔貌の治療法は、現在では確立されていません。ただし、精神的なダメージが理由の場合においては、抗うつ薬、精神療法で効果がある傾向にあります。逆にパーキンソン病の影響で発症している場合は、治療困難、現代医学では不可能な場合が多いです。精神的な理由で発症した場合においては、発症した本人の心構えが重要な部分もあり、それによって医師の対応も違う場合があります。