寡動

初診に適した診療科目

寡動はどんな病気?

寡動と言うのは、特に筋力が低下したり麻痺が生じているわけでもないのに普段の生活の動作が鈍くなり動作を始めるまでに時間がかかったりするようになり、じっとしていることが多くなります。浴槽をまたぐという動作でさえも困難になることがあります。また、表情の変化も減り瞬きも少なくなります。こうしたことは、パーキンソン病の他、精神障害などに因り起こります。

主な症状

寡動とはパーキンソン病の4大症状のうちの一つである無動と同類のものです。パーキンソン病に罹ると全体的な動作が遅くなります。例えば一つの動作を起こそうとする時に非常にレスポンスが遅くなり、小さな動きしか出来なくなってしまうのが主なケースです。また顔の表情も次第に乏しくなり、文字の読み書きについての動作も低調なものになっていきます。

主な原因

パーキンソニズム全般にみられます。その中で寡動は、パーキンソン病4大症状のひとつです。ドーパミンの減少が主原因です。脳内で行動が指令されるのが正常な状態ですが、ドーパミンの減少により、自分の意思とは関係なく手足が動き、震えに繋がっています。パーキンソン病は、脳の中脳という部位の中で黒質の神経細胞が脱落、または変性しドーパミンが減少して起こる病気で、中高年に多いです。

主な検査と診断

パーキンソン病の寡動を調べる検査方法で最もよく使われているのが、実は目視です。つまり、お医者様が目で見て判断するのです。そのくらいはっきりとわかる、ということが多いということです。ですから、はっきりいって見た目で分かります。もちろん、自己診断は厳禁ですから、しっかりとお医者様のところに行ってきちんと診察してもらうことです。

主な治療方法

寡動の治療法は状態によって違いますが、パーキンソン病のケースで多いため治療は困難となります。心因性の場合であれば、精神療法で改善されることもありますが、それでもやはり難しい傾向にあります。動きが鈍くなりすぎるとあまり良くない傾向にあり、医師に相談して早急に対処をしたほうが良いです。悪化具合によっては、介護が必須となります。