化学熱傷 カガクネッショウ

初診に適した診療科目

化学熱傷はどんな病気?

一般的な熱傷は高温によって皮膚に障害を受けます。化学熱傷の場合には、酸やアルカリなどの刺激性の化学物質が皮膚に付着することで障害をもたらします。高温による熱傷と比べて、化学物質による熱傷のほうが障害が深い範囲に及びます。また、酸とアルカリの場合、アルカリの化学物質のほうが深い部分にまで障害が及んでしまうのが一般的です。

主な症状

皮膚に化学熱傷を起こすと、その原因となった薬品により違った症状が表れます。また接触時間や、その原因物質の濃度や温度によっても違います。しかし一般的には、皮膚が赤く腫れたり、皮がむけたり、水ぶくれを起こしたり、薬品のかかった部分の壊死や潰瘍など、化学薬品による熱傷ではないものと、同じような状態になる事が多くなっています。

主な原因

化学熱傷の原因は、薬剤などに含まれる化学物質を触れることによって皮膚が損傷してしまうところにあります。また、単体の化学物質での害は無くとも化学物質の混合によって有毒な化学物質となりこれらを吸い込んだり触れたりすることでも要因の一つです。多くは酸性とアルカリ性の水溶液を工業的に使用している場合などに多く見られる疾病となります。

主な検査と診断

化学熱傷の検査方法では、熱傷に準じた検査を行うのが一般的です。医師の問診と視察が大切で、時間、原因、全身症状、熱傷面積、熱傷深度、重症度を確認しながら、緊急度の高い処置を同時進行で行なう場合が多いです。熱傷は時間とともに深達度が深くなるため、発症からどれだけ時間が経過したかは重要な情報となります。また、針による痛覚試験や、熱傷範囲が広い場合は、血液や尿量の確認が必要になります。

主な治療方法

化学熱傷とは、化学薬品が皮膚を侵食することで発症してしまう熱傷のことです。一般的な熱傷よりも皮膚の深くまで症状が及ぶことがあり、一般的な熱傷に比べ重度化することが多いのです。この治療法としては、一般的な熱傷と同様に水で患部を洗い流すよくことからはじめて感染症が起きないように抗生剤の投与と患部を清潔に保つことを行ないます。