加害恐怖

初診に適した診療科目

加害恐怖はどんな病気?

加害恐怖とは、他人に危害を加えてしまうのではないかと自分自身を追い込んでしまう症状で、強迫神経症の一種と捉えられています。例えば、刃物を見ただけで、刃物で人に危害を加える自分をイメージしてしまうのです。
車や鈍器など、暴力にも使用できるような物を見ると、加害者となる恐怖に悩まされていしまい、日常生活が困難になってしまいます。

主な症状

自分の不注意などで他人に危害を与えてしまったのではないか、傷つけてしまったのではないかと不安になってしまい脅迫概念が頭から浮かんで離れない症状です。
なかには自分が犯罪者になってしまうと恐れ、外出できなくなるケースもあります。
誤解しないでおきたいのが、加害恐怖が実際に犯罪を起こしてしまう訳ではないという事です。心の優しい人、宗教に忠実な人が発症しやすいです。

主な原因

加害恐怖の原因は、気の弱さや人を信じやすい人に現れる事が多いです。また思想の中で害を加えたと思い込むだけなので精神病の一種とも考えられています。
これらは社会的な要因や、周りの環境が大きく関係しており、自分がつらい目にあった人ほど顕著にこの病気が現れる傾向にあります。このことから精神的に不安定な人も発症する恐れがあります。

主な検査と診断

日常生活において加害恐怖の可能性を感じた場合は、病院の精神科で適切な検査を受ける事が必要です。
この場合の検査方法は心理検査が中心になります。精密な心理テストを行う事で深層心理の状態が分かりますので、該当するかどうかの判断が可能になります。
心理テストの検査項目はかなりの量がありますので、検査室で十分な時間を取って回答する形になります。

主な治療方法

加害恐怖の治療法は、精神療法が主となります。ただし個人で治せる場合、考え方の切り替えで改善に向かうといったケースもあります。
病について調べたり、完治した症例を把握することで、改善されることも多く、完治とはいかないまでも日常生活には問題なくなるまで回復することはあります。日常生活に支障がなくなると、そのあとは自然と完治しやすいです。