nrfs

初診に適した診療科目

nrfsはどんな病気?

nrfsとは、妊娠中または分娩中に、胎児の状態を検査する臨床検査にて、正常所見ではないものが存在し、何らかの健康上の問題がある、あるいは将来的に引き起こされる可能性が高いと判断された場合と定義されています。本症例の病態はさまざまあり、特に重大と考えられているのは、胎児の低酸素症、およびアシドーシスで、この状態を引き起こし、増悪すると、胎児死亡や脳性麻痺が起こりうることが指摘されています。

主な症状

nrfsの症状について、最も重篤なものとしては胎児の低酸素症とアシドーシス(酸血症)があり、この状態が悪化してしまうと、低酸素性虚血性脳病変(脳性麻痺)や胎児が死亡してしまうこともあります。これは、体内では各臓器への酸素を供給させるための血流再分配という代償機構が働き、生命維持に重要な臓器へ酸素提供を優先させます。しかし、低酸素性状態が遅延し重症化するとこの機能が破綻してしまうためです。

主な原因

胎児の健康に問題があると判断されることをいうnrfs、その原因は母体、子宮、胎盤そして胎児の4つが挙げられます。母体で考えられることは心疾患や喘息による低酸素症や高度貧血、低血圧などです。子宮では過強陣痛、子宮の破裂や奇形です。そして胎盤では糖尿病、妊娠高血圧症候群による子宮胎盤機能不全などです。さらに胎児で考えられることは、先天性心疾患や胎児貧血で引き起こされます。

主な検査と診断

nrfs(ノンリアシュアリング)は日本語では胎児機能不全を指します。これは妊娠中や分娩中に赤ちゃんの状態に問題がある、あるいは、将来問題が起こってしまうかもしれないと判断されることをいいます。妊娠中の超音波などの検査方法ではなかなか見つかりにくく、分娩中にわかり帝王切開になることが多いようです。いつもより赤ちゃんが動かないかも...などお母さんが気がつく早期発見のためにとても大切になります。

主な治療方法

nrfs(胎児機能不全)の治療法は、母体に対する以下のような対応が挙げられます。第一に母体への酸素投与が挙げられます。これは母体の低酸素症を防ぐため行なわれます。次に母体の静脈路確保、母体の左側臥位への体位変換などが挙げられます。子宮収縮薬の投与から子宮収縮抑制薬の点滴への切り替えも有効です。緊急時には急速遂娩も実施されます。