依存性パーソナリティ障害 イゾンセイパーソナリティショウガイ

初診に適した診療科目

依存性パーソナリティ障害はどんな病気?

依存性パーソナリティ障害とは、他者への心理的依存があるパーソナリティ障害です。
とにかく他人への依存心が強く、従順で服従的であり自己主張がほとんどありません。
自分で責任を持つことをおそれてしまい、そのため責任をすぐに他人へ押し付けようとしてしまいます。
他人の影響を受けやすく人にまとわりつく行動を生じます。

主な症状

依存性パーソナリティ障害とは、他人に強く依存することで自分を守ろうとする精神疾患のことです。
この疾患の基本的特徴は、面倒を見てもらいたいという広範で過剰な欲求です。
何を着るかや、食べるか、1日をどう過ごすかまで、生活のほとんどの部分で他の誰かに決めてもらい、責任を取ってもらおうとする傾向があります。
面倒をみてくれる人と離れることを怖がり、暴力などの虐待を受けていても耐える場合が少なくありません。

主な原因

依存性パーソナリティ障害の原因はまだよくわかっていませんが、遺伝と環境要因の両方が関係していると考えられています。
環境的要因としては、乳幼児期の家庭環境が重要だと考えられていますが、それ以降の体験も決して無関係ではありません。
小児期に病気があり長期療養をした経験から後に依存性~につながる可能性もあるという指摘もあります。

主な検査と診断

依存性パーソナリティ障害の検査方法は、まず精神科や心療内科の受診となります。
依存性パーソナリティ障害を確定診断できる特有の検査はないので、専門医により、世話をされたい過剰な要求や、従属的な行動、分離に対する恐怖、他人からの愛情へのこだわりなど、依存性のチェックが行われ、診断されます。

主な治療方法

依存性パーソナリティ障害の治療は精神療法が重要です。精神療法では認知行動療法や自己主張訓練などの方法があります。
1人で行動できるように訓練したり、依存から脱却して自立できる様、患者本人の強い意志が必要となってきます。