アセトアミノフェン中毒 アセトアミノフェンチュウドク

初診に適した診療科目

アセトアミノフェン中毒はどんな病気?

アセトアミノフェン中毒は、アセトアミノフェンが含まれている薬品を、何種類も服用する事により、過剰摂取となり、中毒を起こす状態のことです。アセトアミノフェンを過剰に摂取しても、症状がすぐ現れるわけではなく、4段階に進行していきます。中毒を起こしますと、嘔吐や腹痛、肝不全等の内臓疾患、黄疸、出血、最悪は死にいたる場合があります。

主な症状

アセトアミノフェン中毒の症状は、初期段階では特に発症しません。二日程度経過すると肝機能障害を起こします。それが、進行していくとDICや劇症肝炎を発生させます。また消化器障害や直接的な腎障害から腎不全を起こしたり、心筋障害を発症したりしますが、その後回復の方向に向かいます。人間以外にもあり、犬は肝臓障害が強く、猫は赤血球への障害が強い傾向にあります。

主な原因

アセトアミノフェン中毒の原因は、薬剤の過剰服用などによって起こります。市販の解熱鎮痛剤の主成分としてアセトアミノフェンが使用されています。何らかの理由によって、こうした市販の解熱鎮痛剤を過剰に服用することにより、アセトアミノフェンが中毒症状を引き起こします。アセトアミノフェンは中毒量が少ないため、少量であっても病状を発症させる要因になります。

主な検査と診断

アセトアミノフェン中毒の検査方法としては、血液検査が挙げられます。血中のアセトアミノフェンの濃度を測定し、測定値が著しく平均的な数値を超越している場合にはアセトアミノフェンによる中どぐょ謡であると断定されます。また、血液検査で異常が発見された場合は肝臓や腎臓の詳細な検査を行い、肝臓や腎臓に異常が起きていないかを検査していきます。

主な治療方法

アセトアミノフェン中毒の治療法は、素早く体内から除去し点滴治療をすることですが、体内から完全に除去できずに食道や消化管に残っている時は活性炭を患者に投与します。体内残留量が少ない場合は活性炭の投与だけで自然回復を待つだけですが、残留量が多い場合はアセトアミノフェンに対して解毒作用があるNアセチルシステインを投与します。