夜尿 ヤニョウ

初診に適した診療科目

夜尿はどんな病気?

夜就寝中には尿を出す機能を抑えるため、脳下垂体から「抗利尿ホルモン」という尿を作る働きを抑えるホルモンが分泌されて、夜トイレに行かなくても大丈夫なように体が機能します。夜尿とは、この抗利尿ホルモンが脳下垂体から分泌されなかったり、腎臓がこのホルモンに反応しないことによって、夜間中も昼間と同じように尿が作られるため、このような症状が発症します。

主な症状

夜尿とは、夜間に出る尿のことであるが、それは自分の意識に反して出てしまう症状で、膀胱機能が未発達な幼児から小児に多くみられます。子供もある程度の年齢になれば、オムツがはずれるものですが、この病気の場合は、元々の膀胱機能や容量が未発達なことから、夜のお漏らしも多く、なかなかうまくいかないことが多いです。大体は小学生くらいになると自然に治りますが、それでも続く場合は、医療機関へ相談すると良いです。

主な原因

夜尿の原因は、夜中になると抗利尿ホルモンの分泌が不足してしまい尿量が増えることと夜間の膀胱の容量が小さいために尿量が膀胱容量より多くなってしまうために引き起こると考えられています。他には睡眠障害やストレスによって自律神経の働きが悪くなることや膀胱や腎臓の異常などからくる場合もあります。また、身体の冷えが影響している場合もあります。

主な検査と診断

夜尿症の検査方法はいろいろあるが、患者の状況・重症度・タイプを正確に把握し、基礎疾患の有無を明らかにして行う。まず問診を行い、患者の症状を把握する。次に検尿を行い、尿路感染の有無、尿比重(早朝尿)、尿浸透圧、タンパク尿、潜血尿の確認をする。血液検査を実施して、腎疾患のチェック、ホルモンの測定を行う。夜間尿量・膀胱容量の測定も行う。

主な治療方法

就寝前に水を飲まないようにすることで、症状の軽い夜尿を予防することが出来ます。症状が重症の時は、食物繊維が多い野菜や海藻を食べることで発症を抑える事が可能になります。カフェインが含まれている飲み物を控える治療法も効果があります。就寝前に必ずトイレで排尿をしておくと、症状を緩和することが出来ます。抗うつ剤の服用も効果的です。