槌指

初診に適した診療科目

槌指はどんな病気?

槌指とは、つき指により指の第一関節が伸びなくなり、曲がったままの状態になったことで、マレット変形とも呼ばれます。指を伸ばす伸筋腱が切れてしまった場合と、伸筋腱がついている骨が骨折してしまう場合の2つの原因があります。腱が切れている場合には、装具を付ける保存的治療を行います。骨折している場合には、形成手術が必要なこともあります。

主な症状

槌指の症状とは、まず見た目にも現れます。指先の間接だけが不自然に内側に折れ曲がった状態になります。その様は木槌の形に良く似ています。そして指先に痛みがあり患部が腫れてきます。自身で力を入れて指先の形を正常に戻そうとしても指先に力が入らず戻す事は出来なくなります。しかし外部から指を戻すようにすると指先は戻ります。しかし離せばまた曲がった状態に戻ってしまいます。

主な原因

槌指の原因とは、指先に強い衝撃を受ける事により、指先に存在する腱が断裂したり、指先の骨が骨折する事により引き起こされます。指先を折り曲げる際に使用する腱が断裂してしまうと、指先に力が入らなくなり内側に曲がった状態のままになるのです。ボールが指先に強く当たってしまったり、指先を強く障害物に打ち付けてしまう事で引き起こされます。

主な検査と診断

槌指の検査方法として、初めに問診と視診、触診で部位の痛みや腫れ、変形を調べます。曲がってしまった第一関節を自身の力で真っ直ぐ伸ばすことができるかという事も確認します。その後に場合によってエックス線検査を行い、骨折や脱臼、腱の状態を確認します。検査結果に異常が見られた場合、CTやMRIで更に詳しい検査を行う事もあります。

主な治療方法

槌指の治療法は骨折をした箇所の指をしっかりと伸ばしてから副子で固定して骨がつながるまで待ちます。ポイントは指節間をしっかりと伸ばすことで、骨が折れている箇所の指節間を伸ばす時には痛みが走りますが、しっかりと治療する時は指節を伸ばす必要があります。副子をして固定をしたら骨が完全につながるまで骨折箇所を保護しながら生活します。