肩関節脱臼 ケンカンセツダッキュウ

初診に適した診療科目

肩関節脱臼はどんな病気?

肩関節脱臼とは、スポーツの際など、の強い外からの力によって起こされます。肩の関節の痛み、変形、また可動域の制限が主な症状です。痛みが強いため、痛くないほうの手抑えて受診に来ることが多いです。患肢は軽く、体の体幹から外側にひねったような形をとり、外見上は肩峰が飛び出して見えます。関節をむりに動かそうとすると、痛みと抵抗が起こります。

主な症状

肩関節脱臼をすると肩に激痛が走り、肩がずれることにより変形したり、本来の位置とは違う場所に固定されたまま、動かせなくなったりします。激痛は脱臼の直後に起こり、元に戻すまでそのまま延々と続いていくか、そのうちに疼痛へと変わったりもします。そのほかにも、関節の炎症によるむくみや、機能障害など、様々な苦痛な症状が多く起こり得ます。

主な原因

肩関節脱臼の原因となるものには、スポーツ中の外傷があげられます。スポーツの最中に転倒したり転落したり、打撲があったりと明らかな外傷である場合が多くみられます。サッカーやラグビー、柔道などの選手がよく発症する症状ですが、中には生まれつき肩の関節がゆるいという人もいます。テニスのラケットを強く振ったり、野球でピッチングをしているときにおこる外からのけがではない場合もあります、

主な検査と診断

肩関節脱臼については、視診と触診、必要に応じて画像診断等の検査方法を用いることで診断することが可能になります。確定診断を行うためにはこれらを組み合わせる必要がありますが、ほとんどの場合は、患者が強い痛みを感じ、患部に触れると、脱臼の状態を明確に感じ取ることができるため、その時点でほぼ確定をされますが、正確な治療を行うためにも通常は画像診断も行います。

主な治療方法

肩関節脱臼が起きた場合、以前は外れた関節を一気に元に戻す治療法がとられていました。しかし、これにはさまざまな危険がともなうため、現在はゆっくりと戻す方法が行なわれています。患者の腕を引っ張りながら徐々に戻していくのが一般的ですが、これで治らない場合は全身麻酔と手術が必要になることがあります。手術後は3週間以上三角巾などによる固定が必要です。